ヘルニアで悩んでいる方へ！鍼灸治療で痛みを改善する方法

腰椎ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にあるクッションの役割を果たす椎間板が、
何らかの原因で飛び出し、神経を圧迫することで起こる病気です。
この飛び出した椎間板が、神経を刺激することで痛みや痺れなどの症状を引き起こします。
原因としてはいくつかありますが
中でもよく原因として以下に挙げてみました。

■加齢: 年齢とともに椎間板が変性し、弾力性を失うことで起こりやすくなります。
■外傷: 重いものを急に持ち上げたり、腰に強い衝撃を受けたりすることで起こることがあります。
■繰り返しの動作: 長時間同じ姿勢でいる、同じ動作を繰り返すことなどが原因となることがあります。
■先天的な要因: 椎間板の構造に生まれつき異常がある場合も、発症のリスクが高まります。

腰に痛みを感じることが最も一般的な症状です。また、お尻から太もも、ふくらはぎにかけて
痛みやしびれが走る坐骨神経痛もこのヘルニアによることがあります。あと、下肢に
足に力が入りにくくなったり、感覚が鈍くなったりすることがありますし、
症状が重くなると、歩くのが困難になることもあります。

このように腰椎ヘルニアは腰の痛みやしびれが代表的な症状ですが、
似たような症状が出る他の病気も存在します。

似たような症状が出る他の病気との違いを理解することで、
より正確な診断と治療につながります。
腰椎ヘルニアとよく比較される病気に
腰部脊柱管狭窄症があります。

これは腰痛、下肢の痛みやしびれが共通した症状です。
腰椎ヘルニアは、椎間板が飛び出して神経を圧迫することが主な原因ですが、
腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管という神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されることが主な原因です。
ここに違いがありますね。
また、腰椎ヘルニアは長時間立っている、歩いているときに症状が悪化しやすく、腰部脊柱管狭窄症は長時間座っている、前かがみになっているときに症状が悪化しやすい傾向があります。

腰の痛みを発症するという点では
腰椎分離症・すべり症も似ています。
違いは、腰椎分離症・すべり症は、腰椎の骨が変形することで神経を圧迫することが原因なんです。
また、腰椎ヘルニアと同様に腰痛が起こりますが、神経症状が出ない場合もあります。

ぎっくり腰も腰の痛みとしては似ていますが、ぎっくり腰は急性的な炎症です。
腰の筋肉や靭帯を急にひねったり、重いものを持ち上げたりすることで痛めてしまうんです。
対して腰椎ヘルニアは、徐々に進行する慢性的な疾患です。

これらの病気は、症状が似ているため、自己診断は非常に困難です。

病院では問診、身体検査、画像検査（MRI、CTなど）を組み合わせて診断を行います。
いつから症状が出始めたか、どのような体勢で痛みが悪化するのか、腰の動き、神経の伝わり方などと
椎間板の飛び出し具合、神経の圧迫の程度、骨の変形などを画像で診断します。

また、ヘルニアの治療としては
保存療法と手術療法が大きく分けてあります。
保存療法は
■薬物療法: 消炎鎮痛剤、筋肉弛緩剤など
■物理療法: 温熱療法、電気療法など
■運動療法: 腰を支える筋肉を強化する運動

保存療法で改善が見られない場合や、症状が重い場合に手術が検討されます。
手術療法ですね。

■椎間板ヘルニア摘出術: 飛び出した椎間板を取り除く手術
■経皮的椎間板切除術: 小さな穴から特殊な器具を入れ、椎間板を切除する手術

があります。

ヘルニアは、椎骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫することで痛みを引き起こす疾患です。
鍼灸治療は、この痛みを和らげる効果があります。

■筋肉の緊張緩和: ヘルニアによって緊張した筋肉を緩めることで、神経への圧迫を軽減します。
■血流改善: 鍼の刺激は血流を促進し、椎間板の修復を促します。
■痛み抑制: 神経への働きかけにより、痛みを抑制する効果が期待できます。
■体全体のバランス調整: 鍼灸治療は、体全体のバランスを整えることで、痛みが出にくい体へと導きます。

こうした鍼灸治療によるヘルニアによる痛みの緩和が
日常生活の質を向上させたり、筋肉の緊張が緩むことで、体の動きがスムーズになったり
体の自己修復能力を高め、根本的な改善が期待できます。

当院ではまず、現在の症状や病歴などを詳しくお聞きして、
次に痛みのある部位だけでなく、体全体のバランスをチェックします。
痛みのある部位や経穴に鍼を刺し、もぐさを燃やして皮膚にあて、温熱刺激を与えるなどの
治療を施します。

ヘルニアの痛みで悩んでいる方は、鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。
鍼灸治療は、痛みを和らげ、快適な生活を取り戻すための有効な手段の一つです。
また、薬に比べて副作用が少ないため、安心して治療を受けることができます。

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