まず、腱鞘炎には主に2つあります。
1.ドケルバン病
ドケルバン病は親指と手首をつないでいる2本の腱(「短母指伸筋腱」・「長母指外転筋腱」)と
その腱の通り道である、トンネル状の腱鞘が炎症を起こしています。なので
痛みは手首に出ます。
手の、特に親指に負担がかかりすぎると親指を伸ばす作用のある短母指伸筋腱と、広げる作用のある長母指外転筋腱、これらを包みこんでいる腱鞘が摩擦で擦れて炎症を起こし、この2つの腱は腫れます。
腫れるということは、太くなります。また、腱鞘も腫れて厚みが出てきます。
そうなるとますます摩擦が起き、擦れて手首に痛みが出てくるんです。
症状の詳細は
・親指を動かすと親指側の手首が痛む
・親指側の手首が腫れる
・悪化すると手に力が入らなくなる
などです。
親指と手首が関係しています。
2.ばね指
ばね指は指の曲げ伸ばしの時に引っかかるような症状が出ます。
俗に「ばね現象」と呼ばれます。
朝起きた時、指の曲げ伸ばしがしにくいことってないですか?
または痛みがあったり、曲げたり伸ばしたりするとカクッと引っかかったような感じがある…とか。
朝の症状が一番ひどくて日中は症状が軽くなります。
ただし、ひどくなってしまうと指が伸びなくなります。
親指、薬指、中指に多く発症し、人差し指や小指にはあまり症状がでません。
これもドケルバン病とおなじように
腱が腫れ太くなり、同じく腱鞘も摩擦で腫れ厚みがでる結果、さらに動かすたびに摩擦が生じ
痛みが出ている状態です。
ドケルバン病は手首の痛みですが、
ばね指は指に症状がでます。
・手の指に痛み、腫れ、熱がある
・指の曲げ伸ばしがスムーズにいかない
・指の曲げ伸ばし時、ひっかかる
・起床時に指が動かしにくい
初期症状は違和感やごく軽い痛みですが、
放っておくと進行し、痛みが強くなり「ばね現象」が現れ始めます。
さらにひどくなると指を動かすことができなくなります。