腱鞘炎(ばね指/ドケルバン病)への対処法

腱鞘炎
こんにちは。
今回は腱鞘炎(ばね指/ドケルバン病)についてです。

腱鞘炎。よく耳にしますね。
大概の方は「使いすぎで手首や指の付け根が痛むアレね。」
となんとなく想像できるケガですよね。

腱鞘炎はその名前のとおり、
「腱(けん)」や「腱鞘(けんしょう)」に負担がかかることでその組織に炎症を起こしている状態です。
手や足の関節を動かしている筋肉の延長上、両端には「腱(けん)」と呼ばれる組織があります。
そして、この腱を包みこんで保護しているのが「腱鞘(けんしょう)」です。
手足、指を動かすと骨、腱、そして腱鞘が一緒に動くんですが、その時に腱鞘に摩擦が起きると
腱鞘炎を引き起こします。
近年はスマホの長時間利用で指を使いすぎた結果腱鞘炎を引き起こすケースが増えつつあります。

腱鞘炎の症状

まず、腱鞘炎には主に2つあります。

1.ドケルバン病
ドケルバン病は親指と手首をつないでいる2本の腱(「短母指伸筋腱」・「長母指外転筋腱」)と
その腱の通り道である、トンネル状の腱鞘が炎症を起こしています。なので
痛みは手首に出ます。

手の、特に親指に負担がかかりすぎると親指を伸ばす作用のある短母指伸筋腱と、広げる作用のある長母指外転筋腱、これらを包みこんでいる腱鞘が摩擦で擦れて炎症を起こし、この2つの腱は腫れます。
腫れるということは、太くなります。また、腱鞘も腫れて厚みが出てきます。
そうなるとますます摩擦が起き、擦れて手首に痛みが出てくるんです。

症状の詳細は

・親指を動かすと親指側の手首が痛む
・親指側の手首が腫れる
・悪化すると手に力が入らなくなる

などです。
親指と手首が関係しています。

2.ばね指
ばね指は指の曲げ伸ばしの時に引っかかるような症状が出ます。
俗に「ばね現象」と呼ばれます。
朝起きた時、指の曲げ伸ばしがしにくいことってないですか?
または痛みがあったり、曲げたり伸ばしたりするとカクッと引っかかったような感じがある…とか。
朝の症状が一番ひどくて日中は症状が軽くなります
ただし、ひどくなってしまうと指が伸びなくなります。
親指、薬指、中指に多く発症し、人差し指や小指にはあまり症状がでません。

これもドケルバン病とおなじように
腱が腫れ太くなり、同じく腱鞘も摩擦で腫れ厚みがでる結果、さらに動かすたびに摩擦が生じ
痛みが出ている状態です。
ドケルバン病は手首の痛みですが、
ばね指は指に症状がでます。

・手の指に痛み、腫れ、熱がある
・指の曲げ伸ばしがスムーズにいかない
・指の曲げ伸ばし時、ひっかかる
・起床時に指が動かしにくい

初期症状は違和感やごく軽い痛みですが、
放っておくと進行し、痛みが強くなり「ばね現象」が現れ始めます。
さらにひどくなると指を動かすことができなくなります。

腱鞘炎になりやすい人

腱鞘炎になりやすい人は、意外と女性なんです。
なぜかというと
ホルモンが影響するからです。
ホルモンの変化が大きく関わるのですが、
まず、
妊娠や出産の時期。
女性は妊娠の維持のため「プロゲステロン」というホルモンをたくさん分泌します。
そして「エストロゲン」が減少します。通常より大きく変化するんですね。
この「プロゲステロン」は腱鞘を収縮させる作用があるので
腱の滑りが通常より悪くなり炎症を起こしやすくするんです。

また、更年期もホルモンのバランスが大きく変化しますね。
「エストロゲン」が大幅に減少していきます。
エストロゲンは、お肌や髪だけでなく、腱や関節を柔軟に保つという働きがありますが、
減少することでこれもまた、炎症を引き起こしやすくなるんです。

それから手の指、手首を酷使する人。
前述したスマホの使いすぎとか、キーボード・マウスを使いすぎる人、テニスやゴルフなどのスポーツ、ピアノなど指を酷使する楽器演奏者、ゲームでコントローラーを長時間使用する人、あと、美容師の方などなど、とにかく指、手首を酷使する人全般です。

あと、関節リウマチ・糖尿病などの方は抹消血行不良のため、ばね指を発症するリスクが高いそうです。
こういう方は一度炎症を起こすと治りにくいので重症化しやすいんです。

腱鞘炎になったら

まずは安静。
スマホやパソコンなどは使用しないようにするのが一番です。
どうしても無理なら、痛みのない方の手を使用するとか、サポーターによる固定で
とにかく無理に動かさないこと。治したいなら使わないようにすることが重要なんですが、
生活したり仕事がある場合なかなか思うようにいかないものです。
なので
腱鞘炎は初期症状のうちに早く治すことが大切なんです。
我慢なんてもってのほか!!
悪化して、痛みもひどくなり治癒までの時間がかなりかかります。

腱鞘炎治療はいりえ鍼灸整骨院へ

一般的な対処方法としては
・冷やす
・サポーターを使う
・ストレッチをする
・マッサージをする
・手術をする

などですが、
いりえ鍼灸整骨院では
電気施術と併用して関節の動きを良くする施術も施します。
また、骨格を整えつつ自然治癒力も高めるようにしていきます。
筋肉を緩めることで痛みの緩和にもつなげていきます。

痛みがあると、どうしてもその痛みにだけ注意を向けがちです。
ですが、その痛みの原因がどこにあるかをしっかり究明し改善しないと
本当の治癒にはなりません。

腱鞘炎をなんども発症することになってしまうからです。

痛みを引き起こす原因は1つの箇所だけとは限りません。
筋肉か骨か、はたまたそれ以外にもあるのか…

全身の調整はもちろん手指の調整も行いますが、
自律神経にも関係している可能性もあります。

人間の体は精密です。
緻密で繊細、いろいろな箇所がうまい具合に機能して作り上げているのが
人体です。

宇宙並みに不思議がいっぱいです。
だからこそ、固定概念を捨て、
患者さまの体に何が起こっているかをしっかりと見極めていかなくてはなりません。

だからこそオリジナルな施術となるんです。


施術の際には患者さまの不安をお聞きし、施術の説明もしっかりさせていただいております。
カウンセリングの時にも症状の説明もさせていただき、患者さまにしっかり寄り添うように心がけています。

患者さまと僕とで二人三脚のように
完治を目指していきます。
腱鞘炎に悩まされている方、あきらめないでください!

当院へなんでもお気軽にお尋ねくださいね。


廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせを!