腰痛と股関節の意外な関係、その腰痛、股関節のせいかも

股関節と腰痛
こんにちは、いりえです。
「何度も繰り返す腰痛、もしかして股関節のせい?」
「マッサージで腰を揉んでもらっても、翌日には痛みが戻ってしまう」

その悩み、実は「腰そのもの」ではなく、隣にある「股関節」が真犯人かもしれません。
当院にも、腰の痛みを訴えて来院される方の多くに、
股関節の可動域制限や筋力低下が見受けられます。

今回は、今回は、腰痛と股関節の切っても切れない関係性を、解剖学的な視点から解説します。
あなたの腰痛がなぜ治らなかったのか、その理由が明確になるはずです。

股関節と腰椎(腰)の「Joint by Joint理論」とは?

トレーニングやリハビリの世界には、
「Joint by Joint Theory(ジョイント・バイ・ジョイント理論)」という考え方があります。
これは、人間の関節には「動くべき関節(可動性)」と「支えるべき関節(安定性)」が
交互に並んでいるという理論です。

股関節は動くべき関節(ダイナミックに動く)で役割が果たせないと硬くなり、動かなくなります。
腰椎は支えるべき関節(ガッチリ支える)が本来の役割ですが、股関節が動かないことで
代わりに動きすぎてしまい、それが腰痛の原因となる場合があります。

股関節は、本来360度近い可動域を持つべき関節です。
しかし、座りっぱなしの生活などで股関節が硬くなると、
そのしわ寄せが「安定すべき場所」である腰に集中するんです。

これを専門用語で代償動作(だいしょうどうさ)と呼びます。
腰が自分のキャパシティを超えて動かされることで、
炎症や組織の損傷が起き、ギックリ腰や慢性腰痛へと繋がるのです。

腰痛と股関節は「隣り合わせ」のパートナー

身体の構造を考えると、腰(腰椎)と股関節は隣接しており、
お互いに助け合って動いています。

さて、まずは股関節や腰椎の形状についてお話します。
股関節は、前後・左右・回転といった非常に自由度の高い動きができる「球関節」です。
一方、腰椎(腰の骨)は本来、前後の動きには強いですが、
「ひねる(回旋)」動きは数度しかできない構造になっています。

ですので股関節が柔らかい場合は歩く、かがむ、ひねるといった動作の大部分を股関節が担ってくれます。
ところが股関節が硬い場合、股関節が動かない分、本来動くべきではない「腰」が
無理に動かされることになります。先ほどの代償動作ですね。

この「股関節のサボり」を腰が肩代わりし続けることで、
腰の筋肉や関節に過剰な負荷がかかり、慢性的な腰痛へと発展するのですが、
これを専門用語で「隣接関節キネマティック・チェーン(運動連鎖)」の破綻と呼びます。

腰痛を引き起こす「股関節の3大トラブル」

具体的に、股関節のどこが悪くなると腰に響くのでしょうか。代表的な3つのパターンをご紹介します。

① 腸腰筋(ちょうようきん)の短縮

お腹の奥から股関節を繋ぐ「腸腰筋」は、姿勢を維持する要です。
デスクワークでここが縮んで固まると、立ち上がった時に骨盤を前へ引っ張ってしまいます。
その結果、強い「反り腰」が形成され、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアのリスクを高めます。

② 中殿筋(ちゅうでんきん)の筋力低下

お尻の横にある中殿筋は、歩行時に骨盤を水平に保つ役割があります。
ここが弱いと、歩くたびに骨盤がグラグラと揺れます。
この揺れを止めるために腰の筋肉(腰方形筋など)が過剰に働き、パンパンに張ってしまうのです。

③ 内旋・外旋(ひねり)の制限

ゴルフのスイングや、振り返る動作。本来は股関節がクルッと回るべきですが、
硬い人は腰を無理やりひねります。
腰椎は構造上、「5度」程度しかひねることができません。 
無理な旋回は、一発で腰を痛める原因になります。
股関節と腰の関係を無視して放置すると、症状は全身へ広がります。
「負の連鎖」です。
次に挙げる症状へと波及するおそれがあるので注意しましょう。

●坐骨神経痛 股関節周囲の筋肉(梨状筋など)が硬くなると、その下を通る坐骨神経を圧迫し、足のしびれを引き起こします。

●変形性股関節症: 腰を庇って不自然な歩き方を続けると、軟骨がすり減り、将来的に手術が必要になるケースもあります。

●膝痛: 股関節が動かない分、今度は膝がねじれる動きを強いられ、膝の痛みとして現れます。

股関節を硬くする原因と「腰痛予備軍」のチェックリスト

現代人の生活スタイルは、股関節を硬くする要因に溢れています。

主な原因を挙げると「長時間のデスクワーク」「運動不足」「姿勢の崩れ」。
長時間のデスクワークは常に股関節が曲がった状態になり、
前側の筋肉(腸腰筋)が短縮して固まります。
運動不足ではお尻の筋肉(大臀筋など)が衰え、関節を支える力が弱まります。
姿勢の崩れというのは猫背や反り腰のことで、股関節の正しい位置を狂わせます。

股関節チェックをしてみましょう

以下の項目に当てはまる方は、股関節が原因の腰痛を引き起こしている可能性が高いです。

□ 仰向けで寝て、片膝を胸に引き寄せた時に反対の足が浮く。

□ 床に座ってあぐらをかくと、膝が床から大きく浮く。

□ 靴の底の外側ばかりが極端にすり減る。

□ 立ち上がる時に、つい「よっこいしょ」と腰を反らせてしまう。

鍼灸整骨院だからできる「腰×股関節」への根本アプローチ

マッサージ店などで「腰だけ」を揉んでもらっても、すぐに痛みが戻ってしまうのは、
原因である股関節にアプローチできていないからです。
当院では以下のステップで改善を目指します。

①骨盤・股関節の矯正

骨盤が歪んでいると、股関節は正しい位置ではまりません。
独自の矯正技術により、骨格をミリ単位で整え、股関節がスムーズに動く土台を作ります。

②鍼灸治療による深層筋へのアプローチ

股関節の奥深くにある「腸腰筋(ちょうようきん)」は、
手技ではなかなか届きにくい場所です。鍼(はり)を用いることで、
この深部のコリを直接緩め、神経の圧迫や血流不全を解消します。

③筋膜リリース

腰からお尻、太ももにかけて繋がっている「筋膜」の癒着を剥がします。
これにより、身体全体の連動性が回復し、腰への負担が劇的に軽減します。
今日からできる簡単なストレッチをご紹介します。ポイントは「呼吸を止めないこと」です。

■腸腰筋(足の付け根)のストレッチ


①片膝立ちになります(後ろの膝を床につく)。

②背筋を伸ばしたまま、重心をゆっくり前に移動させます。

③後ろ側の足の付け根が伸びているのを感じながら20秒キープ。

④左右3回ずつ行いましょう。
腰が痛いからといって腰だけに原因があるとは限りません。
むしろ、「動かなくなった股関節の身代わりとして腰が犠牲になっている」 
ケースが非常に多いのです。

「どこに行っても腰痛が治らない」「最近、足の動きが悪くなった気がする」という方は、
一度当院へご相談ください。股関節の状態を含め、全身のバランスを見させていただいた上で、
あなたに最適な施術プランをご提案いたします。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせ

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入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)