ため息はあなたの身体が発するSOSかもしれません。

ためいき
こんにちは、いりえです。
日々の生活の中で、ふと「はぁ…」と大きいため息をついてしまうことは
ありませんか?
仕事の疲れ、人間関係のストレス、将来への不安…。
ため息をつくの同時に、「あぁ、疲れたな」「つらいな」という、
感情も一緒に吐き出していると感じますよね。

ここで僕がお伝えしたいのは
「そのため息は、単なる心の声ではありません。あなたの身体が発している『大切なSOS』なのです。」
ということ。

今回は、ため息が身体に与える影響、そして鍼灸整骨院でできること、
さらにご自身でもできる深呼吸のコツについてお話しさせていただきます。

なぜ、ため息が出るのでしょうか?

ため息のメカニズムは、東洋医学の考え方と深く関わっています。
東洋医学では、私たちの身体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」という
3つの要素がバランス良く循環することで健康を保っていると考えます。

ため息は、主に「気」の巡りが滞っている状態、つまり
「気滞(きたい)」によって引き起こされることが多いのです。

「気」とは、生命エネルギーのようなもので、目に見えませんが、
呼吸や血流、精神活動など、人間の身体のあらゆる活動を支えています。

現代社会では、ストレスや不規則な生活、長時間同じ姿勢での
デスクワークなどが原因で、この「気」の巡りが悪くなりがちです。
特に、精神的なストレスは「肝(かん)」という臓器(東洋医学的な概念)の
働きを阻害し、「気」を停滞させやすい
と言われています。

気が停滞すると、身体は無意識にその滞りを解消しようとします。
それが、大きく息を吸い込み、一気に吐き出す「ため息」という形で現れるのです。
ため息をつくことで、一時的に胸郭が広がり、横隔膜の動きが活性化されるため、
停滞した気の巡りが少しだけ改善されるのです。
しかし、これはあくまで一時的な対処に過ぎません。
根本的な「気滞」を放置すると、様々な不調につながる可能性があります。

ため息を放置すると、どこに影響が出る?

ため息をつくことで、その場は少し楽になったように感じても、
根本的な「気滞」が解消されたわけではありません。
この状態を放置すると、以下のような様々な身体の不調につながることがあります。


肩こりや首こり: 気の巡りが滞ると、筋肉が緊張しやすくなります。
特に、呼吸に関わる胸郭周辺の筋肉が硬くなり、肩や首への負担が増加します。

自律神経の乱れ: ストレスや気の滞りは、自律神経の乱れを引き起こします。
交感神経が優位な状態が続き、リラックスできず、不眠や寝つきの悪さ、
あるいは慢性的な疲労感につながります。

消化器系の不調: 胃もたれや便秘、下痢など、お腹の調子が悪くなることがあります。
これは、気の巡りが悪くなることで、内臓の働きが鈍ってしまうためです。

感情の起伏: 常に「はぁ…」とため息をついている状態は、精神的な余裕を失い、
些細なことでイライラしたり、気分が塞ぎ込んだりしやすくなります。
東洋医学では、「気鬱(きうつ)」といって、気の巡りが滞って
憂鬱な気分になる状態を指すこともあります。

このように、ため息は単なる癖ではなく、身体の奥底で起こっている
不調の「氷山の一角」なのです。

鍼灸整骨院だからできること

「ため息を減らすためには、どうすればいいの?」
そう思われた方へ。その根本原因である「気滞」にアプローチすることで、
あなたの身体を健やかな状態へと導くことができます。


当院の施術は、単にコリをほぐすだけでなく、
全身のバランスを整えることを目的としています。

鍼(はり)によるアプローチ: 鍼は、身体の特定のツボ(経穴)を刺激することで、
気の巡りをスムーズにします。特に、胸部や背部、手足にある自律神経を整えるツボや、
気の巡りを司る「肝」に関わるツボを重点的に施術することで、
身体の奥深くから滞りを解消します。
初めて鍼を受ける方は「痛そう…」と思われるかもしれませんが、
髪の毛ほどの細い鍼を使用するため、ほとんど痛みを感じることはありません。

お灸(きゅう)によるアプローチ: お灸は、ツボを温めることで血行を促進し、
冷えや緊張で硬くなった筋肉を緩めます。温かいお灸の心地よさは、
自律神経をリラックスモードへと切り替え、心身ともに深いリラックス効果をもたらします。

手技(マッサージ、整体)によるアプローチ: 鍼灸と並行して、肩や首、背中などの
緊張した筋肉を手技で丁寧に緩めます。特に、猫背になりがちなデスクワークの方は、
胸を広げ、横隔膜の動きをスムーズにする施術が効果的です。

以前、実際に当院での施術を受けた方の様子ですが、
(頻繁にため息をついて来院された患者さんです)
施術をしているうちに眠る方がいらっしゃいました。
この方は仕事のストレスで、常に肩がガチガチで、夜も寝つきが悪いとのことでした。
施術中も「はぁ…」と何度かため息をついていらっしゃいました。

施したのは肩や首の施術に加えて、気の巡りを改善するツボにも鍼を打ち、
お灸で身体を温めていく方法です。

しばらくすると、患者様の呼吸がだんだん深くなり、
ため息の回数が明らかに減ってきました。
気がつくと眠っていらっしゃいました。

施術が終わって目を覚まされた患者様は、
「なんだか、すごく深く呼吸ができた気がします。身体も心も軽くなったみたい…」と
驚いたように話されていました。

これは、鍼灸や整体の力で身体の緊張が緩み、滞っていた「気」が流れ始めたことで、
自律神経が整い、本来の自然な呼吸が戻ってきたからです。

気の巡りを整えるということはとても大切なことなんですね。

深呼吸はなぜ大切?そして、その正しい行い方

ため息が日常的になっている方は、無意識に呼吸が浅くなっていることが多いです。
浅い呼吸では、身体に十分な酸素が行き渡らず、筋肉の緊張や自律神経の乱れを
さらに悪化させてしまいます。

そこで、ぜひ日常的に意識していただきたいのが「深呼吸」です。
深呼吸には、以下のような驚くべき効果があります。

■自律神経を整える: 深くゆっくりとした呼吸は、副交感神経を優位にさせ、
心身をリラックスさせます。

■血行を促進する: 呼吸が深くなると、横隔膜が大きく動き、ポンプ作用で血行が促進されます。
これにより、全身の細胞に酸素や栄養が運ばれやすくなります。

■ストレス軽減: 脳の働きを落ち着かせ、精神的な安定をもたらすことが
科学的にも証明されています。

しかし、ただ漫然と大きく息を吸うだけでは効果は半減します。
鍼灸整骨院の視点から、より効果的な深呼吸のコツをお伝えします。

■姿勢を正す: まずは背筋を伸ばし、胸を開くように意識します。
猫背のままでは、肺が十分に膨らみません。

■息を「吐き切る」ことから始める: 息を吸うことよりも、まずは口から「はぁー」とゆっくり長く、
お腹の中の空気をすべて絞り出すように吐き切ります。
この時に肩の力を抜き、リラックスすることが大切です。

■鼻からゆっくり吸う: 吐き切った後、自然と身体が空気を欲するように、
鼻からゆっくりと息を吸い込みます。この時、お腹が膨らむ「腹式呼吸」を意識しましょう。

■肋骨を広げるように吸い込む: お腹だけでなく、胸の周りの肋骨が横に
広がるようなイメージで、ゆっくりと息を吸い込みます。

■吐く息を長く: 吸う時間の倍くらいの時間をかけて、ゆっくりと口から息を吐き出します。

この深呼吸を、1日3回、朝・昼・晩に行うだけでも、身体の変化を感じられるはずです。
特に、ため息をつきたくなった時に、意識してこの深呼吸に切り替えてみてください。

あなたの身体の声に、耳を傾けてみましょう

「ため息ばかりついているけど、これって普通のことかな…?」
もし、そう思われたなら、それは身体からの「助けて」という
メッセージかもしれません。

ため息が日常的になっている方は、すでに自律神経の乱れや、
慢性的な疲労が蓄積している可能性があります。
我慢を重ねて、大きな不調へと発展する前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。

「はぁ…」とため息をつく代わりに、心から「あぁ、気持ちいい!」と
リラックスできる時間をご提供いたします。
当院の施術は、あなたの身体の声に寄り添い、根本的な改善を目指すものです。

ため息に隠されたあなたの身体のSOS。
当院はその声に真摯に向き合い、一緒に健康な未来を築いていきたいと願っています。

いつでもお気軽にご相談ください。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせ



入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)