テレワークで増大?頭痛?頭が一瞬ズキッ「後頭神経痛」

こんにちは、いりえです。

寒い日が続きますね。
こんな日が多いと頭痛を起こすケースが多いので
患者さんにも気をつけるようにお声掛けをしています。

まず、頭痛を我慢しないこと。
辛い時は薬を飲んで静かにゆっくりとしてくださいね。

原因は自律神経の乱れから首や肩こりによるものやさまざまです。
頻繁に起こるならぜひ相談してください。

薬は一時的に痛みを感じなくさせるものであって
治療とはまた別なので。

今回頭痛としてお話するのは
第4の頭痛として今じわじわと巷で増えつつある「後頭神経痛」です。

片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛が3大頭痛とよばれる頭痛ですね。

近年、コロナ禍のテレワークが原因とも言われています。

今回は、「後頭神経痛」についてのお話です。

「後頭神経痛」は頭痛というより神経痛の症状を呈するので
「神経痛」の一種です。

頭皮の末梢神経がダメージを受けて痛むんです。
その名の通り後頭神経が大きく関与します。

詳しく言うと大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経の3つです。
痛む場所がちがうだけで、痛みの質は同じです。

症状としては

◉耳の後ろが痛む
◉一瞬ズキッと鋭く痛む。それを繰り返す。
◉片側の首から後頭部・頭頂部にかけてチクチク、キリキリ、ズキズキと痛む
◉一度起きると数日から数週間続く。
◉雨の日の前日に多い。

など。

時には急に首を回したり前後に倒したり、ヘアブラシで髪をとかしたりするだけで
発症したりします。

痛みとしてはかなり鋭いです。

大後頭神経、小後頭神経、大耳介神経の3つの神経は
僧帽筋や胸鎖乳突筋など、首の筋肉の間から皮膚の表面に向かって出ています。
なので首の筋肉による圧迫が刺激となって起こりやすいと言えます。

特にもともと首こりや肩こりがある人は後頭神経痛を起こしやすいです。
「ストレートネック（スマホ首）」や加齢による頸椎の変形も然り。

さらに言うと、ストレスや気象変化、特に雨の日の前日なども誘発すると言われています。
また、稀ではありますが、帯状疱疹を起こすウイルスが原因となっているケースもあります。
小さな水膨れが片側だけに出ていたら帯状疱疹の可能性がありますので
気をつけましょう。

「後頭神経痛」の一番の原因は姿勢不良です。
近年、コロナ禍によりテレワークが増えてきました。
当然自宅での仕事、主にパソコン作業ともなると
机の高さやさまざまな点において、
環境が整っていないことが多いです。

すると、姿勢が悪い状態での作業が長時間続くケースも増えているわけです。

それが引き金となって症状が出てきやすいんです。

特にデスクトップパソコンでの作業となると
机の広さなどを考慮すると正面ではなく、左右少し斜めの位置に置いて作業している場合があり、
モニターを見る際に首を捻った状態で作業していることになります。

これだけで身体の歪みに繋がります。
不自然な体勢が筋肉の不自然な緊張を強いているんです。

また、斜めに首を向けている状態の後頭神経は
向けている側では頭蓋骨と頸椎に挟まれている状態です。
対して反対側の後頭神経は引っ張られているので、どちらも神経は興奮状態
です。

ノートパソコンでの姿勢では
猫背となっているケースが大半です。
画面が下になるからです。
猫背になるとストレートネックと同じ状況を生むので
これも誘発しやすい状態です。

後頭神経痛は強い痛みの出る神経痛です。
また、痛みは1週間程度で自然に治ります。

痛みが出たら、まずは冷湿布を貼るなどして
患部を短時間冷やしましょう。
ですが、あくまで短時間です。
冷やし過ぎると血流の関係で
筋肉が冷えて固まってしまうからです。
凝ってしまうんです。

また、興奮状態の神経を鎮めるために
痛みを最も感じる部位、神経痛の根元をぐーっと強めに押したり離したりといった
指圧も有効です。

神経痛なので通常の消炎鎮痛薬は効果が薄いです。

何度も同じ症状が出る場合は普段の姿勢を正しくするように
心がけることが一番の予防です。

また、その上で歪んでしまった骨の位置を正し、筋肉をほぐすなどの
処置もおすすめします。

筋肉や神経は姿勢と密接な関係がありますので
頭痛にお悩みの方、神経痛にお悩みの方は
放っておかないように!

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