足を伸ばして座るとキツイ（長座）、足を伸ばして寝ると腰が痛い、どうして?

足を前方に伸ばして座ることを長座と言いますね。
長座ができない、つらい、痛むと言う話はよく聞きます。
どんな症状かというと、まず膝がまっすぐ伸ばせない方、
長座すると腰や背中が曲がっている方、
長座すると後ろに体が倒れる方、
太ももや膝、ふくらはぎの裏側が痛むなどです。

いろんな症状が出てきますね。
特に40代以降の女性は大半が正しく長座ができません。

まっすぐ伸ばしても、膝の裏が浮いていたり、背中が丸まっていたりします。
こうした方は大概、腰痛や肩こり、むくみやたるみなどの不調を抱えています。
原因は様々ありますが、女性の場合、
骨盤が後ろに傾いていることが原因の一つとなっている場合があります。

骨盤が後ろに傾くと上半身はそのまま後ろに傾きます。それでは倒れてしまうので
背中を丸めることでバランスを保とうとするわけです。

骨盤の後傾は
首や肩のコリを招き、下腹もぽっこり出やすくなり、ガニ股歩きになったり、もちろん
猫背になったりといいことなしです。

しかし、本来正常な位置にある骨盤が傾く原因とはなんでしょう?

まず一つとして挙げられるのは
「もも裏・お尻の筋肉が硬くなっている」ということです。

もも裏の筋肉、ハムストリグス・おしりの筋肉、大殿筋は
硬くなると骨盤の後ろが下方向に引かれるようになり、結果的に骨盤も後ろに傾いてしまいます。
なのでこれらの筋肉を伸ばし、柔らかくすることで骨盤も元の位置に戻りやすくなります。

あとは、背中や腰の筋肉が加齢のため衰えること。
背中の筋肉である脊柱起立筋や足の付け根にあたる部分の腸腰筋は骨盤を前に倒す働きがあります。
しかし、これらが衰えると骨盤が前に倒れず後ろに傾く原因となるんです。

なので長座ができるようにするには
骨盤を意識してもも裏・お尻・背中・腰の筋肉を伸ばし
柔らかく保つ必要があります。

この長座、ヨガにもあるポーズです。
ヨガでもこのポーズができない人は腰周りや
ハムストリングス、背中側が硬い、とされています。

そして、人が座るとき、椅子に座るときも同様ですが、
骨盤を立てるように座ることが正しい座り方ですので
あえて意識して座ることが大事です。

ただ、なかなか改善が見られない場合は
骨盤の矯正も考えてみましょう。
骨盤の矯正は筋肉の調整も同時に行いますので
一度の施術では改善されにくいとは思いますが、
自助努力では難しい方には特におすすめです。

次は足を伸ばして寝ると腰が痛む件です。
通常人間の体は仰向けでまっすぐ足を伸ばして寝る姿勢が一番楽な姿勢のはずなんですが、
一部の方は仰向けで足を伸ばすと腰が痛むと言います。
その際、ひざを曲げると痛みが引くそうです。

こうした方の場合、腰の脊柱管狭窄症やヘルニアが考えられます。
背骨の間にあるクッションの役割を果たしている椎間板という軟骨の柔軟性がなくなると、
坐骨神経痛を発症して足を伸ばして寝るのが辛くなるんです。

また、反り腰の方にもその症状は出やすいです。
反り腰がどうかを確認する方法は
仰向けで寝たときベッドと腰の隙間が手のひら一枚分の隙間があるかどうか、です。
それ以上の隙間があるなら反り腰の可能性があります。

この反り腰は骨盤が前傾になるとおきます。
また、筋肉のバランスの崩れも大きな要因です。

基本的に反り腰は腰の反りを強くする筋肉が過剰に働き、
腹部の筋肉が弱まって、腰と腹の筋肉のバランスが崩れた時にもおきます。

あとは体重の増加、女性であればヒールの高い靴を履くことなどが挙げられます。

そして、仰向けで腰に痛みを感じている方の多くは、股関節が硬くなっています。
股関節が硬くなっている原因は日常的に長時間座っていることが多いこと。
デスクワークや車の運転などですね。

長時間座っていると股関節の前側の筋肉が縮んでしまいます。
この股関節の前側にある筋肉に、腸腰筋、大腿直筋があります。
この筋肉は硬くなると骨盤が前傾します。
つまり、反り腰になるんです。

こうして考えると筋肉や普段の姿勢が腰には重要であるとわかります。

筋肉を柔軟に保ち、姿勢も正しくすることで
痛みから解放されます。

自身でのメンテナンスが難しいなら
私ども整体や鍼灸、整骨院などの、プロの力を頼ってください。

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