女性に多い身体の不調④更年期障害と女性ホルモン

更年期障害

こんにちは。いりえです。
前回、前々回と女性ホルモンについてお話しました。
今回も女性ホルモンの関連で
更年期障害の話です。

更年期障害とは

更年期障害は女性の不調の中でも
上位にランクされる不調です。
性ホルモン分泌量の低下が原因となる自律神経失調症に似た症候群ですので
実際は男女ともに現れます。

個人差はありますが男女ともに40歳を過ぎた頃から現れます。

女性の場合は、閉経期前後の約10年間にエストロゲンの分泌が
急激に減少することによって症状が出ます。
男性の場合では30歳以降、睾丸ホルモン(テストステロン)の分泌が減少し始め、
40歳代後半に症状が出るとされていますが、
女性と異なり分泌量の変化が緩やかですので気づかれないことが多いです。

症状は自律神経失調症ににています。

女性の場合は閉経前の5年間、閉経後の5年間、合わせて10年間を更年期と呼びますが、
更年期の間に現れる様々な症状で日常生活に支障をきたす重い症状、
またはその状態を「更年期障害」と呼びます。

更年期障害はエストロゲンが低下していくのが原因なのですが、
それに加えて加齢に伴う身体的な因子と性格などの心理的な因子、
職場や家庭などの社会的因子が色々と複雑に関与しつつ発症に至るとされます。

更年期障害の症状

更年期障害の症状は大きく3つに分類されます。

一つは、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など、血管の拡張・放熱に関する症状です。
二つ目は、上記以外の身体的な症状で、めまい、動悸、胸が締め付けられるような違和感、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさ…など。
三つ目は、精神的な症状です。イライラや落ち込み、意欲の低下などが精神症状の一部です。

これらはあくまで一部であって、詳しくいうとまだまだたくさんの症状があります。
もちろん、全ての症状出てくるものでもなく、個人差があります。

ドライマウス、しびれ、かゆみ、知覚過敏、頻尿、残尿感、肩こり、腰痛、食欲不振、吐き気、便秘などなど
精神・神経系、泌尿器・生殖器系、知覚系、自律神経系、皮膚・分泌系、消化器系、運動器系などに及びます。


これらのように更年期障害は多岐にわたる症状なのですが、
これらの症状が更年期による症状であって、他の病気によって起きていないと証明することが大事です。

「更年期」に起きるいろんなこと

さて、更年期は女性の身体にさまざまな変化をもたらします。
個人差はありますが、
①月経周期が短くなる
②月経がだらだらと続く
③月経周期が長くなる


こうした症状を経て閉経となります。

そしてこうした変化に伴い
自律神経の乱れによる不調が起きます。

前回もお話しましたが、
エストロゲンが不足すると、脳が「もっと分泌せよ!」と命令します。しかし、機能が低下した
卵巣はその命令に従えません。エストロゲンは不足状態のままになります。
すると、脳は自分の命令が守られず混乱状態に陥り、同じく脳がつかさどっている
自律神経の調節機能などにも乱れが生じ、不調が起きます。

また、エストロゲンは卵巣以外の器官にも影響を与えているので
不足すると色々な箇所が不調になります。

例えば、心臓や血管、泌尿器、骨、脳、皮膚、脂質代謝、生殖器、乳房など。

こんなに!と思われますか?

実際にこんなに色んなところに影響力があるので
ホルモンバランスが崩れることが女性にとっていかに辛いことかわかりますね。
また、不調が出るのもうなづけます。


また、個人差もあります。
時期もまちまち。
今も昔も早く更年期がくる人もいましたし、遅い人もいました。
平均は今も昔も大して変化はありません。
初潮が遅かったから閉経も遅いということもないです。
そして、出産の有無も更年期には関係ありません。

むしろ出産の有無より生活環境の方がよっぽど影響します。
例えば喫煙習慣のある人は閉経時期が早まる傾向があります。
要はタバコにより卵巣機能が早く失われるんです。
それから睡眠時間。
睡眠時間が少ない人は更年期症状が重くなりがち。

なので生活環境、習慣の見直しは更年期をいずれ迎える女性には必須なんです。

欧米人に比べ女性の更年期障害は動悸やほてり、手足の冷えなど
共通項は多いのですが、うつなどの精神疾患が日本人女性には多い。

これらメンタルの不調も睡眠負債のせいかもしれません。
アルツハイマー型の認知症、乳がんなどの病気も、睡眠不足でリスクが上がることも既に
周知されていますね。

何かと女性は子どもやパートナーに対して自己犠牲にする傾向があります。
仕事や家事を一手に引き受け、あれもこれもと負担が多い。
自分の睡眠時間がもし、そのせいで短いのなら問題です。

女性も自分の身体や時間を大切にする権利はあるし、そうすべきだと思います。
家族や職場の理解がそれには必要ですよね。

女性は決して隷属の対象ではないのですから、
もっと自分中心の時間を持つことで健康的で楽しい人生を送ってもらいたい
ですね。

更年期障害も少しは楽になるんじゃないでしょうか。

更年期障害の症状を和らげ、更年期を明るく乗り切ろう

更年期障害の症状に対して、医療機関での処方としては
症状のあらわれ方やその要因が一人ひとり異なるため、ホルモン補充療法(HRT)、漢方、抗うつ剤、安定剤、催眠鎮静薬など様々あります。もちろんこれだけでは改善しにくいので
運動や食事といった生活習慣の改善も提示されます。

運動習慣を持っているだけで、「更年期うつ」は起こりにくいとされています。

不規則な食生活は自律神経のバランスが乱れやすくするともされているので
やはり生活の見直しは重要なんですね。

ホルモンバランスをととのえる食習慣は
3食きちんと食事をとること。

これって意外とちゃんとできていない人がいるんです。
また、おすすめの栄養素は
大豆イソフラボン。
女性は詳しいでしょうが大豆イソフラボンがエストロゲンと似た働きをするんですよね。
大豆製品、納豆や豆腐、きなこなどに含まれています。

あとは、ビタミンE。
アーモンド、カボチャ、抹茶、アボカドなど。
ホルモンバランスの調整などの働きがあります。

更年期症状の辛さはみんなに訪れるもので当たり前、耐えなくては…ではありません。
適切な治療で和らげることが可能なんです。
一人で抱え込まないこと。

それから、自律神経系の不調や頭痛、肩こり、腰痛など
は鍼灸や整体で改善できます。

まずは、相談してください。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせを!




入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)