女性に多い身体の不調③ホルモンバランスと生理不調に対処するには

女性の不調

こんにちは、いりえです。
今回も前回に引き続き、女性特有の不調、
特にホルモンバランスと生理不調についてのお話です。

前回、ホルモンバランスがいかに女性の体に影響するかをお話しました。

生理不順、生理痛、PMSなどはその最たるものです。
また、女性は更年期障害という爆弾も抱えています。
生理が始まって何十年、そして終わりを迎える時も
しんどい思いをするなんて、きついですよね。

今回は月経困難症の方が少しでも楽になれればと思い
書きました。

女性ホルモンの分泌

まず、女性の方なら絶対に知ってらっしゃるとは思いますが、
女性ホルモンとは何?

具体的な働きは?

女性ホルモンは妊娠・出産機能の維持のためのホルモンです。

太古の昔より妊娠・出産は命をつなぐという大きな意味をもち、
それは女性にしかできない事でした。
当然、リスクも伴うことです。

そうした大仕事を抱えている女性の体は男性と異なり、皮下脂肪も多く、胸郭に比べ
腰回りも大きいです。

そのような出産に適した体の作りも女性ホルモンが影響しています。

子供を産む女性の体は
女性ホルモンの影響下で一定のリズムがあります。
つまりは、周期です。

その周期で2種類のホルモンが卵巣より分泌されています。
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)です。

エストロゲンは女性らしい丸みを帯びた体を作り、排卵を起こす役割を担っています。
妊娠に向けた働きですね。
このホルモンは皮膚にハリを与えて若々しさを維持したり、
血管をキレイにしたり、子宮内膜を厚くしたりします。
まさに妊娠することを目標としている感じです。

対してプロゲステロンは排卵されると分泌されます。月経をおこすホルモンです。
こちらは妊娠に備え栄養や水分を蓄えたり、受精卵を着床させたり流産しないようにしたり
エストロゲンによって厚くされた子宮内膜をさらに着床しやすく成熟させる働きがあります。

また、卵巣から分泌する時に量をコントロールするのが脳の視床下部です。
視床下部から指令を受けると下垂体が卵巣刺激ホルモンと黄体化ホルモンを分泌します。
そして、卵巣に卵胞を成熟させるよう促し、
エストロゲンとプロゲステロンを交互に分泌させます。

女性ホルモンが乱れるとどうして不調になる?

こうした女性ホルモンは40代を境に急激に減少します。
ところが脳は卵巣に女性ホルモンをもっと出して!と命令するんです。

でも、卵巣はその命令を聞くことができません。
そうすると、脳は混乱してしまいます。
脳が混乱すると自律神経も乱れてしまいます。
脳には自律神経をコントロールする部位、つまり視床下部が存在していますから。

この自律神経の乱れが女性ホルモンの乱れとなっているわけです。

自律神経は体温、発汗、呼吸、血流などをコントロールするので
急に発汗したり手足が冷え込んだり色々と影響がでます。

こうして不調になっていくわけです。

40代から女性ホルモンは減少の一途です。
ですが、諦めないでください。

このような不調を回避する方法はあります。


また、生理痛もホルモンと関係があります。
妊娠しなかった場合に不要になった粘膜を排出する時に
子宮内膜からプロスタグランジンというホルモンが分泌されます。
このプロスタグランジンは子宮を収縮させ、不要になった粘膜を
血液とともに体外に押し出す働きをしますが、分泌量が多いと、必要以上に子宮が収縮します。
そのせいで痛みが増すというわけです。また、このホルモンは
体のあちこちに痛みを促す作用もあります。
なので、生理の時、頭痛や腰痛が起きるのも不思議ではありません。

また、ストレスも大きな要因です。
ストレスが続くと自律神経のバランスを崩し、血行が悪くなります。
そうなるとプロスタグランジンが骨盤内に溜まってしまい痛みが強くなります。

血流が悪いと必要な酸素や栄養がつ届きにくくなります。
子宮も栄養が不足するとちゃんと力が出せませんよね。
排出する時にも力不足でうまく排出できないので
プロスタグランジンを過剰に分泌させられてしまいます。

また、精神的なストレスそのものが痛みを強く感じさせる場合もあります。

女性ホルモンはなくてはならない大事なホルモンですが、
時には辛い試練も与えてきます。

月経困難症・ホルモンバランスによる不調を緩和する

まずは、体を温めてください。
冷やさないこと
女性はお腹を冷やしちゃダメ、と言われたことはないですか?
昔の人は科学的な根拠もないのに実に的確なことを言います。

腹というより下半身ですね。
冷えると生理痛は確実に重くなります。
血流が悪くなりますから。

また、プロゲステロンは栄養や水分を蓄えたりするので
脂肪や水分が溜まりやすくなります。
便秘や吹き出物もできやすいので食事の内容や量にも気を配ると良いでしょう。

あとは、ストレスの緩和です。
ストレスは自律神経の乱れを促しますし、血流も阻害するので
生理痛には害です。

まぁ、生理の時以外でもストレスは良くないですが。

月経前症候群(PMS)の方も同じです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量の
急激な変動が原因の一つと言われていますが、
特に精神的な症状を伴う場合はリラックスして
ストレスを解消するようにしなくてはいけません。

女性特有の不調には鍼灸・整体

身でできることはみなさんされていると思います。
でもどうにも辛い時は鍼灸や整体の力を借りるのも一つの方法です。

鍼灸の場合は東洋医学の経絡経穴理論に基づきます。
また、ツボを指圧するだけでもかなり違います。
東洋医学において月経痛の主な原因は気・血の運行が悪く
血液の流れが停滞することで様々な不快な症状が現れるとしています。
それを『お血』と呼びます。お血になると腹部や腰など痛みが激しくなるので
鍼灸治療で血行の流れを改善し、結果、痛みを和らげることにつながります。

また、骨盤も子宮に大きく関わる部位です。
なので骨盤の歪みが生理痛にも関わっている場合が少なくありません。
骨盤の歪みと頭部の歪みを調整することで、生理痛が改善したという事例が結構あります。
というか、全身の歪みを整えている時、偶然にも生理痛が緩和したというケースが多いです。

実際、脳の視床下部や下垂体に作用し、骨盤の歪みを正し、血流を改善させることで
ホルモンのバランスも正常になった、ということだと思います。

また、非常にリラックスした状態での施術なので
緊張も緩み、良い結果に導かれたと言えます。

もちろん、自分でツボを押したりすることも良いと思います。
ただ、本格的な施術でしっかりとした調整を行うことで
大きな効果が得られる場合もある、ということをお伝えしたいと思います。

女性の体は繊細です。

どうか、大事にしてほしいですね。

辛い時も我慢せずご相談ください。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせを!




入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)