腰痛を防ぐには腹横筋を意識しよう

腰痛予防・改善のポイントとなるのが腹横筋。
最近では割と知られた筋肉です。

腹筋群の中でも最も深層にある筋肉、つまりインナーマッスルです。
腹部から腰部にかけて広く巻き付いている筋肉で、筋肉のコルセットです。


お腹にある腹筋群は4つありまして、外側から腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、そして腹横筋。
腹横筋は、脇腹にある腹斜筋よりも奥の方にあって縦方向ではなく
横方向に走行するインナーマッスルです。

お腹の前面にある縦方向に繋ぐ筋肉が腹直筋ですね。
ここがいわゆるシックスパックとなる筋肉ですが、
腹横筋はこのシックスパックの裏からお腹周りをぐるっと覆って背骨へつながっています。
腹の奥に腹巻きをしてる感じかな。

まぁ、鍛えたらコルセットのようにしっかりと内臓や骨盤の位置を固定できるので
体幹が安定します。
スポーツされる方はぜひ、鍛えてほしい部位の一つです。

腹横筋はコルセットのように腹部を締めます。
姿勢の安定から内臓を正しい位置に固定するといった重要な役割を担うだけでなく
日常的な動作、スポーツにおける動作などあらゆる動作のキーポイントです。

例を挙げましょう。
普段何気なく手を動かす場合、まず最初に動く筋肉は
腕の筋肉や肩の筋肉ではないです。

腹直筋が多裂筋と呼ばれる筋肉と一緒にまず最初に収縮します。
こうして体幹を安定させてから手や足などの筋肉が稼働するわけです。

この腹横筋が弱まっていると体幹が不安定となり
負荷が腰へと及ぶことになります。

さて、出産後の女性、特に帝王切開などをした場合には
腹横筋の機能は低下します。

妊娠しているときお腹が出っ張ってますので
腹の奥の腹横筋が伸び切っている状態です。
さらにお腹を引っ込める動きもないので
腹横筋の機能低下は免れません。

しかも、帝王切開となると腹横筋も切開するため、腹横筋の機能は低下します。
背骨1本の支えしかないため、
肋骨、骨盤、腰椎とつながる「腹横筋」が骨盤底筋群と一緒になって
収縮したり支えたりしています。

骨盤が前後に動く際に、深層部の腹横筋が動くと5つの腰椎が安定します。

腹横筋を鍛える方法で有名なのがドローイン。
鼻から空気を吸って、口から細く長く吐く。これです。

当院では、こうした腹横筋の鍛え方や施術を通して
腰痛改善を図っています。

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