不眠症(睡眠障害)の治療法について

不眠症とは?

不眠

実に「国民の5人に1人は不眠について悩んでいて、そのうちの3〜5%が睡眠薬を飲んでいる」という不眠の悩み。
身近な方、あるいは自分自身が不眠に悩んでいる方はけっこう大勢いるんですね。
お年を召した方が「眠れない…」と訴えることはよく聞きますが、若い方でもけっこういらっしゃいます。

人間にとって睡眠は、1日のリセットをするのにとても重要です。
頭を酷使するとその分修復する時間がいります。それを補うのが睡眠です。

不眠によって睡眠不足になると「集中力がなくなる」「忘れっぽい」などのほか、健康障害を起こす可能性もあります。
生活習慣病のリスクが高まったり、鬱や認知症の危険を高めたりといった深刻な事態を引き起こしたり。
車を運転する方など事故につながったり。

でも、好きで不眠に陥っているわけじゃないですよね。
不眠の原因はいろいろあります。

が、その前に不眠症と呼ばれる基準は何でしょうか?

単純に睡眠時間が短いから、というだけで不眠症とはなりません。
睡眠時間の長い、短いはあまり問題ではないです。
平均◯時間、という平均の値はあっても、正常値ではないからです。
人それぞれ適切な睡眠時間がありますので。
5時間寝れば大丈夫な人や9時間くらい眠らないとどうもすっきりしない人もいらっしゃいます。
年齢によっても異なりますし。

基準としては、
・睡眠について本人が悩んでいる
・寝られる環境にありながら眠れない
・倦怠感を覚え、集中力も欠く

生活する上で支障が出る場合は不眠症と診断されると思います。
・倦怠感または不定愁訴、検査しても異常はないが体調不良がある
・集中力、注意力、記憶力に問題がある
・社会的機能の障害
・気分がよくない。または焦っている。
・日中に眠気がくる
・仕事中、運転中のミスや事故の危険を感じる
・緊張、頭痛、胃腸に症状がある
・睡眠に関する不安がある

長々と説明しましたが、本人がまず睡眠の不具合・生活の不具合を自覚し、なやんでいる(改善したいと思っている)状態=不眠です。

不眠症を治すには

不眠症

不眠には4種類あります。

1.寝つきが悪い「入眠障害」
2.眠りが浅い「熟眠障害」
3.夜中に何度も目がさめる「中途覚醒」
4.通常の2時間以上前に目がさめる「早期覚醒」

しかも男性より女性に多いんですよね。

また、原因としては
環境による(暑さ、寒さ、明るさ、時差、騒音など)場合、体が原因(年齢、痛み、かゆみ、頻尿など)の場合、
精神が原因(悩み、いらいら、精神的なストレス状態など)の場合、あと、運動不足、アルコールやカフェイン、ニコチンの摂取、薬による副作用、バソコン・スマホのブルーライトなどがあります。


不眠を治すには、

就寝前に刺激物は避け、リラックスできる状態にもっていくこと、朝起きると日の光を浴びること、規則的な食事と運動、昼寝は30分程度、意外なところでは「腸内環境を整える」こと。就寝の1時間半〜2時間前の入浴。それから「あまり神経質にならないこと」です。
就寝時間にあまりこだわり過ぎてもプレッシャーになってさらに不眠が加速します。

とはいえ、中々思うようにならない時、
当院の鍼灸治療を受けてみてください。

鍼灸は自律神経の調整に効果があります。
不眠症は結局「睡眠」と「覚醒」のバランスがうまくとれていない状態です。
以前申し上げたように「交感神経」「副交感神経」が上手く作用していないということ。
自律神経を整えることは不眠解消に効果があるんです。

ただ、僕が施術するなら、針だけでなく体の筋肉の緊張を取ることもします。
全身の緊張を緩め、血流の改善は不眠を治すなら必要です。

体の外側と内側、それぞれからアプローチすることでしっかりとした施術につなげていきます。

東洋医学での見地では、不眠症の根本にあるのが「心」。いわゆる精神領域です。
神経を使いすぎたり、心配や不安、憂いなどの「心」と消化系を示す「脾」が傷つくことで気血が虚弱(心身が弱くなる)で
不眠に陥る…。
特に鍼灸はストレス性のものに効力があります。

ストレスを受けたら、まず脳が反応します。視床下部〜下垂体〜副腎皮質系(HPA系)の働きが過度になり、いろんなホルモンが分泌されます。その中にストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されたことでストレスに対処できる変わりに不眠症になりやすくなっていくんです。

このホルモンには覚醒作用があるんですよ。

鍼を刺すと神経が反応し、脊髄から脳へと刺激を伝達します。この信号がHPA系に作用し、乱れを正し、コルチゾールの過剰分泌の抑制につながるということになるんです。

また、HPA系は自律神経と関係しているので交感神経が入り込む筋肉の凝りや緊張を促します。
この筋肉の凝り・緊張をほぐすことで自律神経が安定し、HPA系の乱れも改善できます。

神経と筋肉の両方から不眠を改善する方法です。

不眠症を治しましょう

不眠症の辛さ
長くても短くても、不眠は辛いものです。
食欲・性欲と並ぶ人間の三大欲求の一つとされる睡眠欲。
これがままならないのは相当しんどい状況です。

僕の施術の最中に眠る患者様がいらっしゃいますが、
自然と眠たくなってしまうらしいですね。
あと、施術後に眠たくなる方とかもいらっしゃいます。


体の血流が良くなって神経もリラックス状態になり、
お灸もすれば体が温かくなるので、良質な睡眠が取れるようになります。

体を温めるのは有効です。
睡眠導入には「深部体温」が関係しています。
人は昼間は体温が高くなっていて、眠る時に深部体温が下がり眠気を催すようになっています。
この時、体温を下げるために皮膚の表面から熱を放散させるシステムが働きます。
特に手と足がこの働きが顕著です。眠い時、手や足が温かくなるのはこの仕組みによるものです。
施術後の温まった状態は深部体温が上がっている状態だとすれば、眠る時に熱の放散が起きやすくなるので
自然と眠気がくるんです。

まずは、ストレスの根源をなくすことが重要だと思いますが、
当院の施術もその助けになればと思います。


どうか我慢なさらず、ご相談ください。


廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせを!