女性の頻尿や尿もれ

尿もれ
こんにちは、いりえです。
本日のテーマは
頻尿や尿もれについてです。

当院にお越しになる方で
このような頻尿や尿もれについてお悩みの方は
大抵が50代の女性が多いんですが、
中には30・40代の女性もいらしゃいます。
また、高齢者にも多いです。

今回はそんな尿トラブルについてのお話です。

頻尿の原因とは

「夜中に何度もトイレに行く」
「いまさっきトイレに行ったのにまたいきたくなる」

このような方は頻尿の可能性があります。
ただし、頻尿を正確に判定するには
排尿に関する記録が必要です。

例えば、水分を多く取ったり、利尿作用のある飲み物「コーヒー」「アルコール」や
時には薬の影響も含まれますから。

単に一日に何ん回トイレに行ったから頻尿です、とはならないんです。

ですが、本人にとって頻尿は辛いですよね。
夜中に何度もトイレに行くと睡眠は当然妨げられますし、
外出もすごく気を使います。
もしかしたら何か疾患があって頻尿になっている場合もあるわけで
気になりますよね。

頻尿を引き起こす疾患としては
過活動膀胱、膀胱炎、糖尿病、子宮筋腫、骨盤臓器脱、前立腺肥大症、前立腺炎など
色々あります。

なのでまずは病院での診察を受けるべきです。

また、高齢者に多いですが、
夜間に頻尿となる場合、抗利尿ホルモンの低下が原因の時があります。
抗利尿ホルモンというのは夜間の尿量を減らすために分泌されるホルモンです。

このホルモンによって尿を濃縮することで水分量を減らすことで
夜間にトイレに行かなくてもよくするんですね。

抗利尿ホルモンは日中に尿量を多くして夜間は尿量を減らすのが普通なのですが、
加齢に伴い、この調節がうまくいかなくなって夜間のホルモン分泌が減ると
頻尿になってしまうんです。

また、なんの疾患もないのに頻尿となるケースもあります。
心因性による頻尿と言われるんですが、
不安や緊張など精神的な問題が原因となる頻尿ですね。
この場合、トイレが気になって尿意を感じるんですが、
実際にトイレに行くと尿が出ないといった場合もあります。

精神的なものなので何かに集中している時や不安や緊張のない場面では
尿意を感じにくいといった特徴があります。

尿もれ(尿失禁)の原因とは

人間は尿が溜まると
信号が膀胱から脳に送られて、脳が尿を出す、我慢するの判断を下します。
尿もれはこのような仕組みが何かの原因でうまく機能できていないということ。
自分の意思と関係なく勝手に尿が漏れてしまうんですね。

咳やくしゃみ、笑っただけでもれた
突然尿意がきて、我慢できずにもらした
いつもタラタラともれている

など尿もれにはいろんなパターンがあります。
おおよそ4つのパターンに分類できますが、
これらが混ざった複合タイプもあります。
これらタイプ別に治療法があります。

●腹圧性尿失禁


腹圧性尿失禁は咳やくしゃみ、笑った時、重いものを持ったときなど
腹圧がかかったときに漏れるタイプの尿もれです。
これは骨盤底筋が緩んだり、切れたりした場合に起こります。
骨盤底筋は膀胱や尿道をハンモックのように支えている筋肉で
尿道を締める役割があります。
女性の場合、特に出産を契機に起きる場合があります。
また、肥満傾向にある方にも起きやすいですね。

切迫性尿失禁

突然の強い尿意でトイレまで我慢できずにもらしてしまうタイプの尿もれです。
腹圧性尿失禁に比べて多量の尿がもれることが多いんですが、
これは脳と膀胱がうまく連携しないために起こります。

●溢流性(いつりゅうせい)尿失禁

尿意をあまり感じず、尿の出口が狭くなることで起こる尿もれです。
これは膀胱にたまった尿があふれ、少量ずつ漏れ出るので
服薬と手術も行われる場合があります。

●機能性尿失禁

機能自体に問題はなく、認知症や体の動きが悪くて尿もれするタイプです。
トイレへ行くことを忘れてしまったり、トイレへ行きたくても人に伝えられずに尿もれします。


このように尿失禁、尿もれには様々な原因とパターンがあります。
いずれにしても
男性よりも女性が尿もれしやすいです。
まず、尿道が男性と違い、直線で短いので腹圧がかかっただけで失禁しやすいんですね。
また、出産経験のある女性は尿失禁しやすくなります。
出産の際は産道が広がることで、骨盤も開いてしまいます。骨盤が開くと、膀胱や子宮、
腸などを支えている骨盤底筋が傷ついて伸びてしまいますので
臓器を支えることが難しくなり尿失禁しやすくなってしまいます。


また、いまの時期だと特に体の冷えが原因となる場合があります。
膀胱は副交感神経によって、膨らんだり、縮んだりしています。
体が冷えると、それが刺激となって膀胱は縮みますので尿意を感じやすくなります。
するとすぐに膀胱が満杯となり、トイレに行く回数が増えます。

頻尿、尿もれの治療と鍼灸

病院に通って、相応の処置をすることは大事です。
糖尿病や膀胱炎など病気が原因になっている場合、原因がはっきりしているので
元になっている病気が治れば頻尿にしても尿もれにしても治ります。

しかし、中には原因がわからなかったり、
症状によっては鍼灸治療が効果的なケースがあります。
例えば冷えが原因となっていたり、精神的なものだったり
あとは、自律神経の乱れなどから膀胱の働きが活発になる「過活動膀胱」の場合とかは
鍼やお灸の刺激で自律神経を整え、膀胱の働きを正常にすると頻尿の症状が改善されます。

特に尿漏れは、WHO(世界保健機関)で鍼灸適応症の一つとして世界的に認められています。
効果があると言われているのには理由があります。
これには東洋医学の考えが関係します。

東洋医学では
排尿に関する身体の異常は水分循環に異常をきたす「水毒・水滞」によって生じるとされています。
そして、「水毒・水滞」が生じる原因が「腎」機能の低下による、としています。
「腎」とは、西洋医学で言われる腎臓のことではありません。
「排尿、女性ホルモン、自律神経」などのバランスを整える機能の総称を示しています。
この場合の鍼灸治療というのは「腎」の機能を高め、排尿のトラブルの原因を
根底から施術していくという考えに基づくものです。

「頻繁に尿漏れを再発する」「尿漏れが慢性化している」という方には
むしろ適した治療であるといえますので
一度試してみることをおススメします。

何はともあれ、我慢せず悩まず専門家に相談しましょう。
微力ながらお手伝いしたいと思います。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
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入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)