膝を曲げると痛む。その時考えられる疾患とは

膝の痛み

こんにちは、いりえです。
今回は膝の痛みについてです。
膝が痛むと一言で言っても原因は様々。
どの部分が痛みの原因になっているのか、
考えられる疾患について列挙してみました。
参考にしていただけると幸いです。

膝の仕組み

さて、その話の前に簡単に膝の仕組みというか、組織についてお話しておきます。
私たちが立ったり座ったり歩いたり階段を上がる、降りる時、膝を使いますね。
その膝という部位は体重を支え、地面からの衝撃を和らげる役割を担っています。

私たちが膝と呼ぶ部分はいわゆる関節です。
膝関節ですね。

この膝関節(=膝)は大腿骨、脛骨、膝蓋骨の3つの骨から成り、
その骨同士を繋ぐ靱帯と軟骨、半月板で構成されています。

ここで注目したいのは
骨ではなく靱帯と軟骨、半月板です。

膝には4つの靭帯があります。この靱帯は前後左右への動き、ねじれに対してのストッパーです。
軟骨はいわばクッションの役割があり、動きを滑らかにします。関節を覆う軟骨は硝子軟骨(しょうしなんこつ)と
言われますがこれは細胞・コラーゲンなどでできています。
半月板は大腿骨と脛骨の間にある線維軟骨です。荷重や衝撃を分散・吸収し、軟骨を保護します。

まずは、この組織を踏まえてください。
膝関節

膝疾患その1:変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

変形性膝関節症は膝組織の中でも軟骨部分のすり減りで起きる疾患です。
主に加齢によるところが大きく、すり減った結果、膝関節に炎症が起きます。
ひどくなると骨や膝関節に変形をきたします。
階段の昇降、椅子から立ち上がる時、しゃがむ時など膝を曲げる動作の際に痛みます。
60歳以上の方でこの変形性膝関節症を患う方は男性で45%、女性では70%にも及ぶとされ、
その年齢に該当しているならこの疾患をまずは疑ってもいいかと思います。

最初は歩き始める時など一時的に膝に痛みや違和感を感じるところから始まります。
これが正座や階段の昇降時に痛みを伴うようになり、そのうち安静にしていても
膝が痛むように。
変形するとO脚へ変形することが多いとされます。

なので初期段階で気づき、何か処置を行うことが大事です。

病院ではストレッチやトレーニングなど「運動療法」、
痛み止め内服や湿布、注射等の「薬物療法」を指示されることが多いでしょう。
注射はヒアルロン酸注射、ステロイド注射など。
これが効果がなければ
PFC-FDの注射が検討されるかもしれません。これは
自身の血液に含まれる血小板を活用した治療法です。
それ以外に脂肪から採取した間葉系幹細胞を培養し、
関節内注射を行うASC治療もあります。

膝疾患その2:関節リウマチ

膝の痛みで考えられるのは関節リウマチです。
これは免疫機能が関節を覆う滑膜を攻撃してしまう
免疫系の疾患です。

本来は体内に侵入したウイルスなどを攻撃するはずですが、
何らかの原因で滑膜を攻撃し、
結果、滑膜に炎症を起こし、軟骨や骨を破壊してしまいます。
膝の関節リウマチは痛み、腫れが起きます。

この関節リウマチは膝のみならず全身の関節に同時に症状をきたします。
原因は様々憶測があります。
ただ、罹患率の高い家系が存在することから
遺伝による要因が示唆されます。
あとは喫煙などの習慣、歯周病との関連も指摘されています。

病院では原因が不明なため根本治療ではなく
対症療法的な治療を続けていくほかありません。
抗炎症薬や抗リウマチ薬などの投薬で炎症を防ぐという治療です。
症状が重篤だと人工関節を入れる手術も考えられます。

膝疾患その3:半月板損傷

膝関節で大腿骨と脛骨の間にある
「C」の形をした軟骨組織が半月板
1つの膝に2つあります。
この半月板が損傷することを「半月板損傷」といいます。
主にスポーツなどで生じるケースが多いです。

膝を安定し潤滑材とも言える組織であるため、
損傷すると膝にかかる衝撃をうまく吸収・分散できなくなります。

膝の痛みのほかに曲げ伸ばしの際、引っかかったような感覚を覚えます。
これは関節の動きを滑らかにする半月板に損傷があるために
膝が滑らかに動かなくなるからです。

重篤な場合膝を一定角度以上に曲げ伸ばしができなくなります。

病院では手術による治療が選択される場合が多く、
理由としては半月板自体血流が少なく、自己修復能力が低いとされているからです。

膝を曲げると痛い、そんな時

とにかく早く適切な治療を行なうことが望ましいです。
放置すると悪化したり、一時的に治ったにせよ何年か後に別の疾患を起こすとも限りません。

また、医院での治療のほか、整骨院での施術も考慮されてはいかがでしょう。
変形した関節を元に戻したり、すり減った軟骨を再生はさせることはできませんが
緊張した筋肉へ血液の循環を促し、痛みの緩和と可動域の向上に期待できます。

抗炎症・抗鎮痛作用のある薬を服用することに抵抗がある、それらがうまく効かないなど
悩んでいる方はその代替として検討の余地は多分にあります。

整骨院は怪我の応急処置を専門とする場所なので他の施術院より安心と言えます。

当院に至っては整体・鍼灸・整骨と全てを網羅していますので
様々にアプローチが可能です。

ぜひ、一度ご検討、ご相談ください。

次回は膝の痛みについてそのほかの疾患についてお話します。
まだあるのですよ、膝の疾患は。


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入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)