膝が痛いと一口に言っても、痛みの原因は複雑にからみあっているので
これ!と断定するのは難しいのですが、
痛みを発症する原因として、
1,膝靭帯損傷
スポーツや事故などで膝の靭帯が損傷すること。
スポーツをする人は気をつけてください。
サッカー、ラグビー、バスケット、スキーなどいろんなスポーツで起こりうる疾患です。
2.半月板の損傷
半月板は軟骨です。膝の関節の間にある三日月の形をした組織で
歩いたり走ったりした時、クッションの役割を担っています。
衝撃や無理な圧力がかかることで発症します。
これもスポーツする人は気をつけましょう。
特に40代以降になると、ちょっとした衝撃で損傷するケースがあります。
3.関節リウマチ
これも痛みを伴う病気です。
関節の内側の滑膜が炎症を起こし、慢性化すると周囲の骨や軟骨組織を破壊していくという
恐ろしいものです。
最初は腫れ、そしてこわばるなどの症状が現れます。
4.痛風
体内で尿酸が過剰になり、それが関節にたまって結晶化を起こし、炎症、腫れ、痛みを引き起こします。
血液中の尿酸の濃度が濃くなると危ないです。尿酸が結晶化すると白血球がこの尿酸を取り除こうとする際に
炎症が起きるとされています。
5.変形性膝関節症
今回のテーマである「ひざ関節の軟骨がすり減ったことで起きる、慢性的疾患」です。
放って置く人が多発します。
さらに加齢がすすむと症状も重くなり、最終的にはじっとしていても痛み、歩けなくなります。
この変形性膝関節症の原因は主に
「加齢」です。
年をとっていくと少しずつ関節の軟骨がすり減ります。
そのすり減った軟骨のかけらが関節液に混じると、「滑膜」を刺激します。
刺激された「滑膜」が炎症を起こして痛みが出てきます。
あっとその前に膝関節がとんな組織で成り立っているかの
説明をしないといけませんね。
膝は大腿骨とすねの骨、膝蓋骨(皿)が組み合っています。
この時、大腿骨と脛骨はぶつかり合わないように関節軟骨で覆われていて、なおかつ、
間に半月板という軟骨組織があります。それから、関節の中は「関節液」で満たされていて、関節軟骨に酸素や栄養を補給しています。