自律神経失調症の改善には何科を受診?鍼灸や整体は?

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

はい、いりえです。
コロナウイルスがまたしても爆発的に増えてきました。
早く平穏な日常が戻ってくることを切に願います。

今回も年末に引き続き、
自律神経の話です。

自律神経は生きていく上で重要な役割を果たしていることを
お話しました。

実際に現代において自律神経が正常な方がどのくらいいらっしゃるんだろうと
思うくらい自律神経に負荷をかける要素が周囲には溢れています。

乱れてしまった自律神経を正常に戻す方法について
お話します。

さて、実際問題「自律神経がおかしい…。何科を受ければいいの?」
こうした質問は多いです。

まず、病院にかかる場合は
現在苦しんでいる症状に見合った科を受診するべきです。
そこで本当に自律神経が乱れていて今の症状が出ているのか
はっきりさせましょう。
ひょっとしたら自律神経ではなく、隠れた病気が発見されるかもしれません。

前回もお伝えしたかと思いますが、
自律神経の乱れは実に多岐に渡る症状が出ます。
もちろん内臓の疾患が原因となる症状に似通っている場合もあります。

なので、それを見極めておかないととんでもないことになります。

診察して内臓などには問題なく、原因が不明となったらそれでも前進したことになります。

では、何が原因か?
と考えられる可能性を絞り込むことが可能となりますから。

これは前進したと思いますよ。

放っておくより全然いいです。

なので、
例えば「ひどい動悸」に
悩まされているなら循環器内科、
お腹の痛み・下痢などなら消化器内科、
精神症状なら心療内科などです。


精神症状などに限らず、
例え他の症状で受診したとしても
自律神経が疑われる場合
医師から心療内科の受診を勧められる場合がありますが、
そうした場合は医師の指示に従い紹介状などをもらって
速やかに受診します。

独断はやめましょう。
自律神経を疑っていても実際に違う病気が原因の場合があることは
申し上げておきます。

さて、僕は整体や鍼灸、整骨の心得があるので、
一応自律神経失調症の患者さんも
治療の対象としています。

ですが、施術を受ける側の患者さんからしてみたら
どうして整体や鍼灸が自律神経失調症に効くのか疑問だと思います。

前回お話した通り、自律神経には主に2つの神経系に大別されます。
交感神経系と副交感神経系です。

交感神経系が副交感神経系を凌駕し続けると
自律神経失調症になります。

鍼灸や整体が効くのは
交感神経優位の状態から副交感神経を優位に持っていけるからです。


常に緊張状態を強いられている筋肉をほぐし、血流を回復し、
施術中のリラックスした状態を作ることで
副交感神経の活動を活発にします。

リラックスした状態では副交感神経が優位に働くからです。

反してストレス状態だと交感神経が優位になります。
現代がストレス社会であり、自律神経を乱しやすいのはこうした背景によるものです。

また、自律神経には呼吸法が効くとよく言われます。
自律神経は胸椎と言われる部分の近くを走行しています。
呼吸法が効くと言われる所以は
呼吸することで胸郭のふくらみなどを正常にしていく効果があるからです。
鍼で走行付近の血流を改善することも大きな意味があります。

鍼の効果としてはβエンドルフィンという神経ペプチドの分泌を活性化させ、自律神経の機能を活性させるという研究結果も出ています。

また、身体の歪みが結果的に自律神経の正常な働きを阻害している場合もあります。
神経は身体中に張り巡らされていますが
神経は中枢神経系と末梢神経系に大別されます。

中枢神経系は脳と脊髄からなります。
頭蓋および脊柱管の中にある神経ですね。
受け取った情報を統合して処理・判断し、適切な指令を出すのが役割です。

中枢部なんですよ。ブレインです。
中枢神経系からの指令を仲介する役割を担っているのが末梢神経系です。

自律神経は末梢神経系です。臓器の運動や機能に関与します。

これら末梢神経が中枢神経に情報を流すことで中枢神経は体内外の状況を知るわけです。

鍼灸や整体は刺激を神経系にダイレクトに伝えます。

投薬とは違ったアプローチをしていると思ってください。

病院での治療では不安という方、一度相談してみてください。

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