女性に多いむくみと改善法

むくみ
こんにちは、いりえです。
今回のブログテーマは「むくみ」
特に女性に撮って「むくみ」はお悩みの一つではないですか?
当院に来られる女性の中で
「むくみ」が気になる方は半数以上、確実にいらっしゃいます。

中でも足のむくみは圧倒的に多いですね。
夕方になるとむくむ。
足が重だるい。
見た目も太いので嫌になる。


こんな感じです。

なぜ、むくむのか。
どうすればむくみがなくなるのか。

今回はそんなお話です。

むくみってなに?

女性に多い「むくみ」。
なんと女性の約9割がむくみに悩んでいるというデータがあるほどです。
特に40代が最も多くて、秋冬に足の冷えを感じる方が多いという結果に。
多くの女性がむくみに悩まされているんですね。

でも、そもそも「むくみ」ってなんでしょう?

女性に限らず、男性も含め私たち人の体の60%は水分です。
この水分の3分の2は筋肉をはじめとした、あらゆる部位を構成する細胞の中にあります。
そして、残りの3分の1は、血液やリンパ液に含まれています。

こうした体内の水分が異常に増えた状態を「むくみ(浮腫)」と呼んでいて、
要は、体が余分な水分を溜め込んでいる状態なんですね。

では、次にこうした「むくみむが起きている状態を説明しますね。

水分の3分の2は細胞の中にあり、3分の1は、血液やリンパ液にあると説明しました。
細胞内にある水分は細胞内液、細胞外の水分を細胞外液と呼びます。

細胞外液には血液に含まれる、血漿やリンパ液と言った水分のほか、細胞と細胞の間を埋めている
間質液という水分があります。

これら水分の役割は、細胞や血管などを行き来して
細胞に栄養を届けたり、老廃物を除去することなど。
なので体内で水分の配分が変わることはないのが普通です。

でも、配分バランスが崩れ、細胞と細胞の間に水分が溜まることがあります。
これがむくみの正体です。

大体通常であれば、水分が毛細血管から外へしみ出してもほとんどは再び毛細血管に吸収され、
また、リンパ管から静脈へ流れ込むので溜まることはありません。

ということは、むくみが起きるのは
「血管から細胞間隙へ染み出す水分が多くなる」
「血管やリンパ管へ吸収される水分量が減ってしまう」
からではないか、ということになります。

このような原因の一つに冷えが考えられます。
前述のように、女性でむくみに悩んでいる人の多くは
秋冬に冷えを感じています。

冷えると血流が悪くなるということは周知の事実。
要するに、体が冷えることで血流やリンパの流れが悪くなり
水分もめぐりにくくなりということ。
必要以上に細胞間にある間質液が増えています。

冷えは筋肉も硬くするので代謝自体も低下し、
体内の水分がスムーズに排泄できない状態も引き起こしています。

こうしてむくみは発生します。

むくみが起きると足首や脛を指でぐっと抑えるとなかなか元に戻らない感じになりますね。
この時の体は通常の5%〜10%以上多く水分が溜まっていると言われ、体重が50kgの人であれば
2.5~5㎏の水分があるという換算になります。

足のむくみと女性

さて、女性の多くは足のむくみを特に気にしています。
むくみを感じる代表的な部位が足ですが、
重力の関係上、水分が足である下方に溜まりやすいからなんです。
つまり、血液を送り出す心臓より下にある箇所はむくみやすい箇所ということです。

特に足はふくらはぎの筋肉が心臓へ血液を戻すポンプ機能を担っています
ですが、座ったまま、立ったまま、動かず長時間同じ態勢でいると
ふくらはぎの筋肉は動かない状態が続きます。

するとポンプ機能が働くことがないので足の血液循環は滞ります
結果的に水分が溜まりやすいのでむくみが発生してしまいます。

ここで気をつけてほしいのは
夕方くらいから夜にかけて一時的なむくみは眠って朝になるとむくみは無くなっているはずです。
こうしたむくみは健康な方でも起こりうることです。

ですが、一晩寝てもむくみが取れない場合は
病気の可能性があります。

むくみを起こす病気は心臓、腎臓、肝臓、栄養障害、内分泌系など様々ありますので
病院の受診を受けてみる必要があります。

それからむくみで気を付けるべきなのは
血栓です。

静脈に血栓ができ、これが血液の流れを塞ぐと重篤な問題を引き起こします。
有名なのがエコノミークラス症候群ですよね。
エコノミークラス症候群はずっと座って動かないことで足が圧迫され血流が悪くなり
血栓ができた結果、血栓が肺まで流され肺に詰まり危険な状態になるというものです。

これを防ぐには
歩行などの運動やマッサージ、そして適切な水分摂取です。
適切な水分摂取というのはビールやお茶などの利尿作用の飲料ではなく
むしろ水、電解質補給が有効です。

これは何も飛行機の移動に限ったことではありません。
空調設備の整ったオフィス環境はきわめて航空機内に類似した環境と言えます。
同じ対策が必要なんです。

また、女性のむくみが男性よりも多い理由は
男性と比べると筋肉量が少ないためです。
筋肉量が少ないと冷えやすいので。
また、足のポンプ機能も弱いんですね。
それに女性は妊娠や生理など、ホルモンの影響が多いに関係しています。
生理前は黄体ホルモンというホルモンの働きで
余分な水分が体にたまりやすくなりますので。

むくみ知らずの体になろう

東洋医学では
冷えからくる下半身のむくみには、体質や慢性腎臓病や糖尿病といった
慢性的な疾患などが関係している、としています。

冷えやむくみと深く関係するのが五臓の一つである腎には
体の「水」をコントロールする働きがあり、体の不調や病気などによって
腎が弱ると水の代謝が悪くなり、むくみを生じやすくなります。

また、腎の働きには、「腎陽」と「腎陰」の二つがあり
腎陽は体を温めたりエネルギーを蓄えたりする働き、
腎陰は体を潤わせ栄養を与える働きがあります。

「腎陽虚」という状態になると下半身にむくみが生じやすくなるほか、
腰やひざに冷えやだるさを感じる場合もあります。

このように
冷えはいろんな不調を引き起こすので
女性は特に冷やさないことが大事です。

食事も生野菜のサラダやフルーツなどは体を冷やしやすいので
できるだけ加熱調理したものを中心に取るなど気を配ってください。
のどが渇いたときも冷たいドリンクではなく、できるだけ温かい白湯を飲むといいですね。

さて、東洋医学では
ツボというものがあります。
下半身のむくみを感じたときには、次に挙げる
3つのツボを刺激してみましょう。

●三陰交
内くるぶしの頂点から指4本分上がったところで骨と筋肉の境目に位置します。
生理痛などの改善にも効果があります。

●陰陵泉
ひざの下の内側の骨を上から下へとたどると、骨が大きく曲がって
細くなるところがあります。
その細くなったくぼみに位置します。
余分な水分の代謝を促し、むくみを改善する以外にも
下痢や食欲不振、ひざの痛みなどにも効果があります。

●太谿
内くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみに位置し、
下半身の冷えやむくみを改善します。
アンチエイジングのツボとしてもよく知られ、足首の動きを
良くする効果もあります。

ツボ押しは心身ともにリラックスした状態で行うことで、
よりツボを刺激しやすくなります。

むくみに鍼灸治療は効果的

鍼治療は皮膚および筋肉に極めて細いステンレス製
あるいは銀製の鍼を刺入することで、体の不調や疾患の改善を目指す治療です。
太さは髪の毛くらいの細さです。
鍼治療は自然治癒力を高め、血流の促進、筋肉の緊張緩和など様々な効能が見込めます。
むくみのツボに鍼施術をおこなうことで、「筋肉の緊張が和らぐ」
「自律神経のバランスが正しい状態に戻る」「疲れが取れる」などの変化が現れます。

灸の効能は温熱作用など色々あります。
皮膚上への熱刺激が、皮下の筋肉や血管、リンパに影響を与え、
副腎皮質ホルモンが分泌され、白血球が活性化されるほか、
炎症や痛みを抑制する効果があります。

定期的に鍼灸を受けることで全身の循環が改善し、自律神経が安定しますので
むくみはもちろん、女性特有の不調にも効果があります。

むくみや冷え、婦人病などお悩みの方はぜひ、ご相談ください。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせ



入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)