女性の不調〜自律神経と深呼吸の関係〜

深呼吸
こんにちは、いりえです。
梅雨も明け、本格的な暑さに日々うだりそうです…。
これからの季節は熱中症や冷房病、不眠、夏バテなど
不調に悩む方が増えてきます。

今回はそんな不調の中でも自律神経失調症についての話です。

これまでも自律神経についてはさまざまなブログの中で
お伝えしてきました。
なぜなら自律神経はあらゆる不調に少なからず
関与しているケースが多いからです。

そして自律神経を整えるには呼吸法も大事です。

みなさん、呼吸は意識してらっしゃらないと思います。
呼吸は自然とおこなっているので
なかなか注意が行き届かないですよね。

でも、この呼吸の仕方って大事ですよ。

今日は自律神経と呼吸についてのあれこれをお話します。

自律神経失調症とは

今更ですが、自律神経失調症ってなに?

現代はさまざまなストレスに日々さらされています。

仕事そのものだけでなく人間関係や過労、睡眠不足、不規則な食生活。
心あたりはないですか?

自律神経は交感神経と副交感神経のバランスが整うことで
正常に機能します。

身体中に無数に張り巡らされている神経系の中で
自律神経は循環・呼吸・消化・排泄・体温などの働きに関与しているので
まさに生きる上で重要なポジションです。

そんな自律神経は2種類の神経、つまり交感神経と副交感神経で成り立ってますが
交感神経は活動することでエネルギー消費を、副交感神経は安静にして
エネルギーを溜める作用をお互いが相反する作用があります。

交感神経が優位になっていると

◉脈拍が速くなる
◉血圧が高くなる
◉呼吸が速くなる
◉唾液が減る
◉消化が抑制される
◉膀胱が尿をためる
◉発汗が増える
◉瞳孔が大きくなる


副交感神経が優位だと

◉脈拍が遅くなる
◉低くなる
◉呼吸が遅くなる
◉唾液が増える
◉消化が促進される
◉尿が出る
◉発汗が増える
◉瞳孔が小さくなる


と、こんな症状が出ます。

交感神経は緊張状態、
副交感神経はリラックス状態という感じですよね。

ストレスにさらされると
交感神経が優位になりますが、
それがずっと続くと完全にバランスを崩してしまいます。

そうすると「自律神経失調症」になる可能性が出てきます。

この交感神経と副交感神経のバランスをもとに戻すのは
容易ではないです。

特に女性はストレス以外にも
月経・妊娠・出産・閉経など女性ホルモンの影響を受けやすいので
バランスが崩れやすいです。

なので自律神経失調症が女性に多いと言われるんです。

もともとホルモンバランスを司る場所と自律神経の大元は
視床下部というところです。
この視床下部が指令を出すので、ホルモンバランスの乱れが
自律神経にも作用し同じように乱れてしまいます。
逆もまた然り。

バランスが崩れると
さまざまな症状となって現れます。

立ちくらみ、脈拍の異常、息切れ、睡眠時呼吸障害、吐き気、
胃もたれ、便秘、下痢、ほてり、肌荒れ、
肩こり、冷え、イライラ感、不眠
などキリがないです。

また、こうした症状は他人にはなかなか理解してもらえないという現状。
極めて主観的な症状であるがゆえです。
かといって検査ではっきりと原因がわかるかといえば
まず無理です。

なので病院でもはっきりとした検査で原因が曖昧なため、
対症療法で血圧を調整させる薬や
気分を落ち着かせる薬が処方され、様子見と判断されることが多いです。

じゃぁ、もう治らないの?
と不安に思われるかもしれませんが、
そんなことはないです。

原因として有力なのは
ストレス、不規則な生活、ホルモンバランスです。
これらを放っておかずになるべく早く取り除くことが解決策なんです。

自律神経失調症の解決策

こうした自律神経失調症の解決策としては

◉ストレスを解消

ストレスの解消で最も最初にすべきことは「休息をとる」こと。
ゆっくりと過ごす時間を持ち、質の良い睡眠をとること。
そして、入浴やストレッチ、後は自分がリラックスできるならそれらを
日常に取り入れることが大事です。
まずはこれをしないとなかなか改善されません。
忙しく働いている方には難しいとは思いますが。
意識して動くことが必要です。

◉生活リズムを整える

これも大事です。
人間の身体は早朝から昼間まで交感神経が活発に働きます。
夕方から深夜まで副交感神経が優位に働きます。
なので夜が明けたら起きて働き、暗くなったら眠るという
太古の昔の人の暮らしは実に理にかなっていたというわけです。

当時の人間はきっと自律神経の乱れとは無縁だったでしょう。
食事や睡眠時間が不規則になって昼夜の区別が曖昧な生活だと
自律神経のリズムも乱れます。

これを回避する方法は
毎日同じ時間に起き、寝ること。
食事は3食とること。
など基本的な生活習慣を改善することがまず第一歩です。

◉考えすぎない、さっさと忘れる

これは休息をとる上でポイントとなりますが、
嫌なことがあっても気にしない、ケロッと忘れることが
大切だということです。
ストレスを溜めない、これが大事なので
せっかくの休息をそういったストレスで頭をいっぱいにしないこと。
そうしないと真の休息ではないです。

人間が太古より営んできた「当たり前の生活」こそ、
自律神経を整える最も効果的な解決策と言えます。
そうすることで心身が健やかに保てるのです。

呼吸と自律神経

さて、今回の本題に入ります。
スバリ、腹式呼吸は自律神経を刺激できる呼吸法なんです。

心身ともに健やかに保つには疲労を抱えている状態
はまずいです。
心身疲労は神経を摩耗させます。自律神経も然り。

これは良質な睡眠をとることで回復していくのですが、
この良質な睡眠を促す方法として深呼吸が挙げられます。
ただ、この深呼吸を正しくできる人って意外と少ないんです。

この深呼吸は自律神経を刺激し、心身をリラックス
状態へ導くので、まさに入眠儀式にピッタリです。

もともと個人の身体にはバイオリズムがあります。
ベストなコンディションを整えるにはこのバイオリズムを
乱さないこと。

このバイオリズムこそ前述の生活リズムのことです。
夜遅くまで仕事路をしたり、特に深夜まで光を浴びていると
なかなか睡眠モードに入ることができなくなり、
良質な睡眠をとることが難しくなります。

そうした時に腹式呼吸をしてみてください。
腹式呼吸は自律神経を刺激し副交感神経をonにしてくれます。
その結果リラックス状態になるのです。

この腹式呼吸は息を吸ってお腹を膨らませて、
息を吐くときお腹を凹ませるという
シンプルな呼吸法です。

ただし、この呼吸のコツは数秒かけてゆっくりすることです。
また、息を吐くときはゆっくりとお腹の中の空気を全て
吐き出すイメージです。
鼻からゆっくりとお腹に息を送る感じで吸い、
鼻からゆっくり息を吐く。

これを10回繰り返します。
これを同じリズムで行うこと。

一般的に深呼吸は深く息を吸って吐くことと思いますが、
この自律神経に作用する深呼吸は深くする呼吸です。

荒い呼吸で深呼吸をする方が多いですが、
これは深く吸っているようで呼吸は深く吸えていません。
いきなり吸って、がんと吐く荒い呼吸では意味がないのです。

コツは息を限界まで吸い、限界まで吐くこと。
すると自然な呼吸になります。

自律神経失調症を治そう

こんな感じで自律神経と呼吸は密接な関係があります。
実際に交感神経が優位なときは
呼吸は早く、浅くなりますから。

あえてゆっくり深く呼吸をすることで交感神経を優位にできます。

また、自律神経を整えるために
鍼灸治療は有効です。
まあ、自律神経失調症を問わず神経に作用できるので
鍼灸は効果的ですね。

日々の生活を整えながら
鍼灸治療も行えば
自律神経の乱れを治すことにつながるとも
言えます。

何かお困りのことがありましたら
一度ご相談ください。
お力になれることもあると思います。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせを!




入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)