急激な温度変化が原因です。
温度差が激しいと、ようするに疲労が蓄積されてしまい、
体調不良や風邪、不眠などを引き起こすんです。
人は自律神経によって体温の調節がなされている、と以前お話ししたと思います。
自律神経は、体温維持のために気温との調整を常にとっているんですが、
寒いところから暖かいところへ移動するだけで
調整を都度とっています。
例えば寒いところでブルッと身体が震えますよね。
これは筋肉が身体を温めようと自然と動いてしまうんです。
この筋肉を動かすことも自律神経が調整する段階で引き起こされる行動です。
また、逆に熱いところでは自然と汗をかきますね。
これは体温を下げるために冷やそうとする反応です。
これも自律神経が関与しています。
こんな風に自律神経が働きかけることで
人は適切な体温を維持しているわけですが、
暖かいところから寒いところへの移動が頻繁に起こると
自律神経が疲弊し始めます。
結果として、身体が疲労してしまうんですよ。
これが続くうちに自律神経が乱れていきます。
寒暖差疲労はいうなれば
自律神経疲労です。
ご自身の生活を振り返ってみてください。
暖かい自宅を出て急激に寒さの中移動し、電車に乗り、そこで暖房の中しばらく過ごし、
電車を降りて、また急激に寒い中をオフィスまで…。オフィスの中は当然暖房が効いていて…。
よくある生活のシーンです。
さぁ、考えてみてください。
自宅からオフィスまで
どれだけの急激な寒暖差があったでしょう。
自律神経がどれだけ調整しなくてはならなかったんでしょうか?
昔と違い、近年、暖房や冷房設備が発達したため、
人は否応なく寒暖差にさらされています。
寒暖差が大きくなればなるほど
そのしわよせは大きいです。
自律神経の疲労も大きいです。