その肩こり・首こりは更年期のせいかも

更年期症状には様々ありますが、
意外と肩こりに悩まされている方が多いです。
また、最近の傾向では首こりも悩んでいる方が増えています。

今回は更年期の肩こり・首こりの原因と対処についてお話します。

更年期の肩こりの傾向としては
頑固なこりや痛み。

「朝からずっしりと肩が重い。頭痛や吐き気がでることもある。」
「デスクワークだからか肩や背中、首も硬い、凝っている。」

こうした言葉をよく聞きます。
肩のあたりが強張り、痛みを伴い、重だるいなどの傾向が多く
肩のみならず首〜背中にかけて症状が現れる場合もあります。

女性は、これまで肩こりなんてなったことなかったのに…という方も
更年期になったらひどい肩こりに悩んでいるというケースも多々あり、
更年期の肩こり・首こりは筋肉の衰えだけでなく
女性ホルモンが大きく関わっていることがわかります。
どのように関わっているかというと

更年期といえば女性ホルモンの減少。
そして自律神経の乱れ。結果、血流の阻害。
血流が悪くなると凝りを誘発します。

なので、更年期の肩こりや首こりは女性ホルモンの乱れが
関与しているといって間違いないです。

日本人女性で閉経の平均年齢は約50歳といわれています。
それまでに少しずつ卵巣は機能が低下していきますが、その間に
不調が出てきます。それがいわゆる更年期障害なのですが、
この時期は女性ホルモンが揺らぎながら低下していくので
様々な不調、発汗、火照り、めまい、イライラ、情緒の不安定、
そして肩こり・腰痛・首こり・頭痛などが起こりやすいんです。

今回のテーマである肩こり・首こりの原因は、
先ほどの女性ホルモンが揺らぎながら低下していくことに伴う
自律神経の乱れです。

自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れ
交感神経が優位になることで
血管・神経が緊張し、筋肉も緊張、血流も滞るようになり、
肩こり・首こりなどを発生させます。

主な原因となりますので
改善ポイントです。

それには
・マッサージ
・ツボ
・体を温める

などの対処法があります。

いずれも筋肉をほぐし、血流を改善するという感じですね。

自分でできる簡単なストレッチとして、

肩甲骨を動かすストレッチや首の筋肉をほぐす
ストレッチなどを日々少しずつでもしていくことが
良いでしょう。

また、ツボ押しも効果的です。

■百会（ひゃくえ）
頭のてっぺんにあるツボ。両耳のつけ根をまっすぐに結んだ線と眉間と首の後ろを結んだ線の交差する位置にあり体全体のエネルギーが通過するとされるのであらゆる症状に効果がある。

■風池 （ふうち）
髪の生え際で、首の筋の両側のくぼんだところから少し外側。目の疲れや頭痛のほか、文字通り風邪にも効く。耳、鼻など、首から上の症状すべてに効く。

■肩井（けんせい）
首の後ろで、頭を前に倒すと出っ張る骨から肩先までを結んだ線のほぼ中央にあるくぼみ。肩や首のコリに効き、全身の血行がよくなるので、冷え性や高血圧にも効果的。

■天柱（てんちゅう）
首の筋肉の上部の両側で、髪の生え際あたりのくぼみ。頭痛のツボとされ、押すと目や頭がすっきりとする。ストレスや自律神経のアンバランス、全身の疲れにも効果的。

それから、症状がかなの重くなっている場合は
自助努力では限界があります。

そんな時は施術院での施術も考慮しましょう。

肩こり・首こりは侮っていてはいけません。
特に首には副交感神経支配の神経が多数出ています。
筋肉自体も繊細で小さいので
鍼灸治療などは効果的です。

肩こり・首こりの改善は筋肉の緊張緩和と血行の改善が不可欠です。

また、肩こり・首こりだけにとどまらず
頭痛や吐き気などが起き始めるとかなり症状が進んでいると思われますので

---