辛い肩こり。ほぐすならどこの部分が有効?

肩こり

肩こりに悩む方は大勢いらっしゃいます。
当院にいらっしゃる方は肩こり、首こり、腰痛、頭痛といった症状は
マストといっても過言ではないです。

そもそも人類が二足歩行をおこなっている時点で
肩や首にかかる負荷は高いです。
なんといっても重たい頭を支えないといけませんからね。

なので人が肩こりなどに悩むのは
ごく当たり前といっては当たり前の事象です。
特に日本人は欧米人に比べ
肩や首など全体的な骨格が華奢なので
さらに肩こりに悩まされやすいですね。


今回はそんな肩こりを軽くするためには
どの部分にアプローチすれば良いかという話です。

肩こりと筋肉

肩こりはもはや国民病。
女性も男性も辛さに悩んでいる人は少しでも肩こりの辛さから解放されたいと
おそらく何かしらのマッサージやストレッチなどされているのでは?

肩こりは正式な病名ではなく、そもそも首の後ろ〜肩〜背中にかけての
不快な症状(痛み・だるさなど)の総称です。

肩こりが起きる理由は首まわりにある筋肉が緊張して強張り硬くなったからです。
そうなると血管が収縮して血行不良が起きるので老廃物や疲労物質が排出されず
肩こりを招くんですね。

肩こりに関係がある主な筋肉は

僧帽筋・肩甲挙筋・胸鎖乳突筋・頭板状筋・菱形筋

一つずつ説明します。

■僧帽筋(そうぼうきん)

肩こりに大きく影響されるのがこの筋肉。首から肩にかけて大きく広がっている筋肉で、
肩をすくめた時に痛む場合はこの筋肉に何か問題が起きていると思われます。

■肩甲挙筋(けんこうきょきん)

これも肩をすくめるときに働く筋肉です。首と肩甲骨をつないでいる筋肉で
首筋の下から肩にかけてコリ・痛みがあると肩甲挙筋が硬くなっている場合があります。

■胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)

これは首の側面にある大きな筋肉です。鎖骨・胸骨に繋がっていて
首を回す・曲げるといった動作をする際に使う筋肉です。
胸鎖乳突筋が硬いと首を前に倒す動作が辛いと感じられます。

■頭板状筋(とうばんじょうきん)

首の後ろにある筋肉。首を伸ばす時に使われます。首を後ろにそらすとき痛みがある場合、
この頭板状筋が関係しています。

■菱形筋(りょうけいきん)

僧帽筋のさらに深部にある筋肉です。この筋肉は筋肉を縮めるときに使います。
菱形筋が緊張すると肩甲骨の動きが悪くなります。


これらの筋肉は首〜肩、背面にある表層筋、深層筋たちです。

もちろん、肩の痛みが全てこれら筋肉が原因となっているわけではありません。

よく聞く四十肩・五十肩は肩関節周囲炎といい、
関節を構成する骨や軟骨、腱、靱帯などが加齢にともない変性、
肩関節の周囲に炎症を起こすことで知られています。

靭帯・腱板・関節に問題があっても肩の痛みとして認識されます。

また、内臓に問題があっても肩の痛みとして発症する場合もあります。

なので肩こりと肩の痛みが同義ではないと認識すべきです。

肩こり対策として有効な筋肉ほぐし

今回は筋肉についてお話ししていますが、
肩こりに関係する部位で首・鎖骨も挙げられます。
ストレートネックなどの言葉で知られる首の形状は
本来前弯のカーブを描いていますが、
このカーブがまっすぐになったり(ストレートネック)、後弯したりすると
首の筋肉に大きな負担がかかるようになります。
首の筋肉は前述のように肩こりにもつながりがあります。

また、鎖骨も肩こりに関係しています。
鎖骨は、本来V字に上がっています。しかし、なで肩などが理由で
鎖骨が水平に近い状態に下がると鎖骨の外側とつながっている
肩甲骨も一緒に下がり、首周辺の筋肉が引っ張られて緊張し、肩こりとなります。

とにかく、肩こりは様々な原因が絡んでいるので
ご自分の肩こりがどの原因によって起きているかを判断することが
大事です。

一般的に肩こり対策として挙げられるのは入浴とかマッサージです。
これは血行不良を解消し肩の痛みをとる目的ですが、確かに凝りや血行不良を解消できるので
有効ではあります。

しかし、根本的な治療にならない場合もあります。

肩こりが一時的な筋肉の強張りであれば
こうしたメンテナンスは非常に有効ですが、
前述のように様々な原因が隠れている場合は
根治治療には至らないからです。

では、どうするか。

最初に試していただきたいのは
肩甲骨へのアプローチです。

肩こりの原因となる筋肉は首よりも肩甲骨に繋がって存在しています。
特に肩甲骨を上に引き上げる肩甲挙筋と、肩甲骨を寄せる菱形筋。
この筋肉は肩こりと深い関係があります。

この筋肉は深部に存在しているので
少々のマッサージではほぐせません。

肩甲骨を動かし、ストレッチなどで筋肉をほぐし、肩甲骨の動きを良くすることで
肩こりの解消となります。


筋肉をほぐすと一言でいっても凝り固まった筋肉をほぐす事は大変です。
大体が筋肉を包んでいる筋膜にも影響が出ていますから。
同じ姿勢でいると筋肉も筋膜も伸び縮みする回数が減り、
筋肉と筋膜の体液の循環が鈍くなってしまいます。

筋膜が滑りにくくなると包まれている筋肉も動かしにくくなります。

さて、肩こりを治すなら
肩こりに関係する筋肉へのアプローチが大事ですが、
深層部へのアプローチともなると難しい場合も多々出てきます。

肩こりに効くストレッチ法など
巷ではよく聞きます。

色々あってどれが良いかわからないこともあるでしょうが、
何もしないよりトライする事は大事ですよね。

でも一番大切なのは
とにかく自身の肩こりの本当の原因を知る事です。
それが本当の解決につながります。

自助努力はもちろんですが
専門家に相談することも必要です。

自分の体が一つしかないように
症状や状態も千差万別。

同じストレッチ法でも
効く人、効かない人も出てきます。

千人いたら千通りの原因があるのです。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
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入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)