なぜ?何?よくある肩こりQ&A

肩こり
こんにちは、いりえです。今日はよくある肩こりについての疑問にお答えしようと思います。とはいえ、一般論でお答えしているのでこの答えが全てではないことをご留意ください。

【Q】なで肩は肩こりになりやすいってホント?

【A】はい、なりやすいです。まず、なで肩というのは本来であれば水平であるはずの肩・鎖骨のラインが下がってしまっている状態です。正面から見ると首の位置よりも下に肩が下がっています。この状態は腕から下の重みが肩にかかってしまうため、普段の何気ない動作でも負担がかかりやすく、肩こりにつながってしまうんです。このなで肩は生まれつきの場合もあれば普段の姿勢によってなで肩になってしまう場合とがあります。スマホを長時間使用したり、デスクワークの方は前屈みになっていますので肩甲骨や背中に負荷がかかりやすく、結果的になで肩を招くとされています。また、筋力低下も原因となります。

【Q】ずっと肩こりに悩んでいます。肩こりは治らないものですか?

【A】この患者さんは肩こりが辛くて定期的にマッサージに通っていたそうです。その時はいいですが、すぐにまた肩が凝ってしまうのでマッサージや整体に行くことを諦めたそうなのですが、この方の場合はマッサージでは緩和できない慢性的な肩こりだったのでしょうね。例えば、運動などによる突発性のものや日の浅い軽度の肩こりの場合は表層筋(表面の筋肉)へのアプローチでも効果はあります。しかし、深層筋の疲労は表面へのアプローチでは無理なんです。
マッサージは表層筋へのアプローチなんですよ。表層筋は体を動かす筋肉で深層筋は姿勢を保つ筋肉です。この方の場合は深層筋へのアプローチが必要だったんですね。では、深部へアプローチするにはどうすれば良いか。当院の場合は鍼治療をお勧めしています。深部の筋肉に直接アプローチし、緩めることができますし、微細な強弱をつけやすく、繊細な施術も可能です。

【Q】デスクワークなので肩こりは治りにくいですよね?

【A】どうしても長時間同じ姿勢を取り続けるデスクワークは肩こりを招きやすいですよね。また、猫背になりやすいのもデスクワークの特徴です。慢性的な肩こりは定期的に鍼治療や整体、電気治療などのメンテナンスをすることが必要ですが、まず、前屈みの姿勢を治すこと、定期的に休憩をとり、目を休めたり肩を回すなどを心がけることも大切です。また、治らないと決めつけることはやめましょう。肩こりは治ります。

【Q】肩こりを放っておいたらどうなる?

【A】肩こりをそのままにしておくと、頭痛や吐き気、手の痺れや冷え、腕の重さや脱力感、不眠や抑うつなどの症状を併発する可能性が出てきます。また、肩こりの放置で自律神経の働きが乱れるということも起こります。特に女性の場合は自律神経の働きが乱れると女性ホルモンの分泌も乱れる可能性があるのでPMSや更年期障害を強く感じるようになるかもしれません。また、首や肩・背中の筋肉の血行が悪くなるので顔や頭皮への血流も低下してしまい、顔のくすみやクマ、むくみ、肌荒れ、抜け毛、たるみにつながることも考えられます。

【Q】正しい姿勢を心がけましょうと言われるけど正しい姿勢ってどんな姿勢?

【A】確かに正しい姿勢を心がけましょうと言われても何が正しいのかわからないと正せないですよね。ですが、姿勢と肩こりは密接に関係しているので正しい姿勢を保つことは重要です。そこで正しい姿勢についてお話しますね。重要なのは、頭がしっかりと首から下の胴体の上に載っている状態をつくることです。例えば、スマホなどの画面をのぞき込むために頭が前に突き出している場合、頭の重心が胴体の上になく、前方に位置するようになります。すると前倒しになった頭部の重心を支えるために、首の付け根のあたり(後ろ側)の筋肉の緊張を高めなければならなくなります。筋肉の緊張が高まる状態が続くと肩こりが生じやすくなりますので、頭が首から下の胴体の「真上にのっている」状態を作ることが重要なんです。この状態を作るには胸骨を意識すること。胸をやたらと前に張り出すのではなく、胸骨に糸がついていると想像して、その糸で胸骨を軽く上に上げるような意識を持つのが良い姿勢です。

【Q】ストレスで肩こりになるってホント?

【A】これも本当のことです。ストレスとは、ある種の緊張状態ですね。極度の緊張状態が続いたとき、緊張状態が続いたときは自律神経のバランスを崩し、交感神経を優位に反応させてしまいます。その結果、首・肩周辺の筋肉の血管が収縮してしまい、
血行不良が起こり、筋肉に老廃物が溜まって、肩こりにつながるとされています。

【Q】肩こりに効くツボはどこ?

【A】代表的なツボとしては肩井(けんせい)があります。左右の乳頭をまっすぐ上にたどった両肩の頂点に位置しています。このツボは急所の一つでもあるのであまり強く刺激しないように注意しましょう。次に紹介するのは合谷(ごうこく)というツボ。有名なツボなので良く知られています。合谷は東洋医学において万能穴と言われるほどいろんな効果が期待されるツボです。手の人差し指、親指の骨をたどり、両者が合流するやや人差し指側に合谷のツボがあります。あとは手三里(てさんり)。肘を曲げると横方向にシワができますよね。そのシワから指の幅3本分手首に向かった場所にあります。臂臑(ひじゅ)というツボもお勧めです。二の腕と肩の間には三角筋(さんかくきん)という筋肉があります。臂臑は三角筋の付け根中央に位置しています。手の先が冷える方や、手のしびれがある方にもおすすめのツボです。ツボ押しは力を入れすぎないのがポイントです。気持ちよい範囲でツボ押しすること。また、ツボの位置にこだわり過ぎないように。専門家でもなければなかなか狙ったようにはいきません。それより気持ちいいと思う場所を刺激しましょう。ツボ押しは血行促進につながるので良い方法ですね。

【Q】高血圧です。肩こりになることもありますか?

【A】肩にこりがあるからと言って、その症状と高血圧を結び付けて考える方は少ないですよね。ですが、凝っているということは血流が悪くなっていますので少しでも新鮮な血液を送ろうと心臓はかなり頑張ってしまうんです。結果、血圧が上がってしまうということになります。なので高血圧が肩こりにつながるケースというのも理論的に考えるとあながち嘘ではありません。



入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)