こんにちは、いりえです。
先週は「肩こり」についてお話しましたが、
今回も引き続き「肩の痛み」についてです。
その中でも「腱板損傷・腱板断裂」に焦点をあててみようかと思います。
肩こりや肩の痛みにお悩みの方は前回でもお話した通り
大勢いらっしゃいます。
端的に肩が痛む、と言ってもその症状を引き起こす元はいろんな
場合があります。
肩こりは「筋肉疲労」が主たる原因であることが多い、と前回お話したと思います。「凝り」です。まあ、それだけとは限りませんが。詳しくは前回のブログをご覧ください。肩の痛みには筋肉疲労ではなく、いわゆる「ケガ」、それから「病気」に分類されるものもあります。
代表的なものは
肩のケガは
・上腕骨近位部骨折(じょうわんこつきんいぶこっせつ)
・肩関節脱臼
肩の病気は
・腱板損傷(けんばんそんしょう)/腱板断裂(けんばんだんれつ)
・五十肩
・変形性肩関節症(へんけいせいかたかんせつしょう)
・関節リウマチ
ほかに様々ありますが、
あくまで代表的なものを挙げています。
肩を動かすと痛む〜それは「腱板損傷・腱板断裂」かも
肩の仕組みと腱板
ここからが本題の腱板損傷(腱板断裂)です。
腱板損傷(腱板断裂)は(以下腱板損傷で統一)、腱板筋群のスジが切れた状態です。
腱板損傷(腱板断裂)は(以下腱板損傷で統一)、腱板筋群のスジが切れた状態です。
腱板筋群というのは肩のインナーマッスルで棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋からなっています。
ちなみにアウターマッスルというのが三角筋や大胸筋などです。
例えば、棘上筋が上腕骨頭(腕の骨)を肩甲骨側に引き付け三角筋が働くことで腕を上げる行為となります。
腕を動かすにもインナーマッスルである腱板は大変重要な部位です。
腱板のことについて、さらに説明を加えると
腱というのは筋肉が骨にくっついている部分の白くスジっぽくなっている箇所のことです。
スジっぽく、といいましたが、線維です。
筋肉の伸縮を骨に伝えやすくするために少し固めの線維です。
腱板はこの腱が集まって板状になっています。
また、この腱板を構成している腱は4つあります。
・肩甲下筋腱(けんこうかきんけん)
・棘上筋腱(きょくじょうきんけん)
・棘下筋腱(きょっかきんけん)
・小円筋腱(しょうえんきんけん)
です。
ここで余談ですが、
アキレス腱も腓腹筋とヒラメ筋という筋肉が腱となりアキレス腱として腱の役割をしています。人体において最大の腱ですね。約1トンの牽引力にも耐えうる構造で、ギリシャ神話に登場する不死身の英雄アキレスの唯一の弱点とされているのは有名な話。これが腱板と言われないのは単純ですが、板状ではないからです。
ちなみにアウターマッスルというのが三角筋や大胸筋などです。
例えば、棘上筋が上腕骨頭(腕の骨)を肩甲骨側に引き付け三角筋が働くことで腕を上げる行為となります。
腕を動かすにもインナーマッスルである腱板は大変重要な部位です。
腱板のことについて、さらに説明を加えると
腱というのは筋肉が骨にくっついている部分の白くスジっぽくなっている箇所のことです。
スジっぽく、といいましたが、線維です。
筋肉の伸縮を骨に伝えやすくするために少し固めの線維です。
腱板はこの腱が集まって板状になっています。
また、この腱板を構成している腱は4つあります。
・肩甲下筋腱(けんこうかきんけん)
・棘上筋腱(きょくじょうきんけん)
・棘下筋腱(きょっかきんけん)
・小円筋腱(しょうえんきんけん)
です。
ここで余談ですが、
アキレス腱も腓腹筋とヒラメ筋という筋肉が腱となりアキレス腱として腱の役割をしています。人体において最大の腱ですね。約1トンの牽引力にも耐えうる構造で、ギリシャ神話に登場する不死身の英雄アキレスの唯一の弱点とされているのは有名な話。これが腱板と言われないのは単純ですが、板状ではないからです。
腱板損傷ってどんな症状?
はい、話が元に戻りますが、
腱板損傷は腱板筋群のスジが切れた状態です。腱板損傷は1回の外力で発生する場合と加齢に伴う変性と、そこに繰り返し張力が加わることでさらに変性度合が進行している場合があります。
40歳以上の方、特に60代の男性に多いと言われています。
腱板損傷は腕のあげおろしの際、一定の角度になると痛みが出ます。
また、就寝時に痛みを伴う場合があります。
急性の断裂の場合は断裂音とともに激痛が走ります。この場合、2〜3週間痛みが続きます。その後少しずつ痛みが落ち着きます。
加齢による腱板損傷は40代から少しずつみられ、その後年代が上がるごとに増えて、80代では半分くらいの方の腱が切れていると言われています。長年かけて少しずつ磨耗し、変性し、切れていくのでなかなか気づかないケースが多いです。一つ、二つ切れていても気づかない人もよくいますので。時には三つ切れていたり、四つとも切れていたりしても気づかない方もいます。
意外ですよね。
腱板は肩関節の安定に重要な役割を果たしています。
肩関節は関節の中で最も幅広く、多方向に動く関節なので可動域も広く不安定だとどうしても脱臼や、そうでなくても痛みを伴いやすい部位です。その可動域の大きな関節をしっかり安定させているのが腱板です。
ですが、アキレス腱などと違い、腱板損傷は肩を上げたり、回したりができることも多いんです。
その理由としては4つの腱がすべて切れてしまうことは非常に稀ということ、そしてアウターマッスルの存在です。三角筋という筋肉がしっかり働けば、切れていても動いたりできるんです。
とはいえ、腱板損傷では、動かした時の痛みと力が入らないことが症状として挙げられます。よく四十肩、五十肩と混同されるような症状が出ますが、違います。
四十肩、五十肩は、別名「凍結肩」と呼ばれるように、肩関節が固くなります。こうなると、逆の手で支えて腕をあげようとしても、じぶんではなく別の人間に腕を上げてもらおうとしても上がりません。
この肩が固まる症状が腱板損傷では少ないです。なので、自分ではない他の人に上げてもらうと上がったり、別の手で支えて上げると上がったりするんです。
コップを口に運んだり、腕を空中で固定したりできるのも腱板の力によることが大きいです。
腱板損傷は腱板筋群のスジが切れた状態です。腱板損傷は1回の外力で発生する場合と加齢に伴う変性と、そこに繰り返し張力が加わることでさらに変性度合が進行している場合があります。
40歳以上の方、特に60代の男性に多いと言われています。
腱板損傷は腕のあげおろしの際、一定の角度になると痛みが出ます。
また、就寝時に痛みを伴う場合があります。
急性の断裂の場合は断裂音とともに激痛が走ります。この場合、2〜3週間痛みが続きます。その後少しずつ痛みが落ち着きます。
加齢による腱板損傷は40代から少しずつみられ、その後年代が上がるごとに増えて、80代では半分くらいの方の腱が切れていると言われています。長年かけて少しずつ磨耗し、変性し、切れていくのでなかなか気づかないケースが多いです。一つ、二つ切れていても気づかない人もよくいますので。時には三つ切れていたり、四つとも切れていたりしても気づかない方もいます。
意外ですよね。
腱板は肩関節の安定に重要な役割を果たしています。
肩関節は関節の中で最も幅広く、多方向に動く関節なので可動域も広く不安定だとどうしても脱臼や、そうでなくても痛みを伴いやすい部位です。その可動域の大きな関節をしっかり安定させているのが腱板です。
ですが、アキレス腱などと違い、腱板損傷は肩を上げたり、回したりができることも多いんです。
その理由としては4つの腱がすべて切れてしまうことは非常に稀ということ、そしてアウターマッスルの存在です。三角筋という筋肉がしっかり働けば、切れていても動いたりできるんです。
とはいえ、腱板損傷では、動かした時の痛みと力が入らないことが症状として挙げられます。よく四十肩、五十肩と混同されるような症状が出ますが、違います。
四十肩、五十肩は、別名「凍結肩」と呼ばれるように、肩関節が固くなります。こうなると、逆の手で支えて腕をあげようとしても、じぶんではなく別の人間に腕を上げてもらおうとしても上がりません。
この肩が固まる症状が腱板損傷では少ないです。なので、自分ではない他の人に上げてもらうと上がったり、別の手で支えて上げると上がったりするんです。
コップを口に運んだり、腕を空中で固定したりできるのも腱板の力によることが大きいです。
腱板損傷を治すには
人体において大変重要な部位である腱板を元の状態まで治すには、基本は自然治癒です。ですが、正直申し上げて、自然治癒はかなりハードルが高いです。
筋肉は肉離れを起こしても、ほとんどの場合はくっつきます。筋肉と筋肉がくっつくのは、さほど難しくはないんですね。しかし、腱板損傷はほとんど、腱とその付着部位である骨とが剥がれている状態です。骨と腱がくっつかないといけないんです。となると、自然治癒はかなり難しいんです。ともすれば逆に悪化する可能性があります。
筋肉が動くと、腱はその動きに引っ張られるように骨との断裂が進む可能性が高いからです。
では、手術か…となるか、ですが、
僕としては全て手術をすべきであるとは言いません。
なぜなら、実際に前述のように筋肉がしっかり働けば、切れていても動いたりできるんです。断裂をひどくしない程度で筋肉を動かせば、筋肉も萎縮したり固まったりすることもなく、さらにリハビリのように正しい動きを与えてやれば、可動域も広げることができるでしょう。肩の根本部位である肩甲骨をよくする運動だと、さらに効果はあると思います。損傷していない腱をうまく使える、負荷のない動きをものにできれば、手術は免れる可能性はあるかもしれないです。
要は、腱板はくっつかないかもしれませんが、動かせるようになれば、日常生活には支障はないですし、痛みさえ緩和できれば問題ないのではないかと思います。
だとしても、徐々に断裂は進むと思いますので、できれば早急に広げない処置は施すべきで、放置は避けるべきだと思います。
当院では、まず腱の損傷の度合を正確に把握するところから始めます。
どの程度動かせば、筋肉を固めることなく腱の損傷を拡大させることのない動きとなるかが、この治療の要となります。
なので、自己判断による運動は、ぜひ避けてください。しっかりとした専門家による運動やリハビリ、施術じゃないと危険です。
一旦、専門の医院でのレントゲンなどが必要となるケースもあります。
慎重な診断で的確な治療をしていくことが大事ですね。
筋肉やそれに伴う部位へのアプローチと鍼でのインナーマッスルへのアプローチなどによって、まず炎症をとり、痛みを緩和していきます。
それから、損傷をカバーできる状態へとうながすこと。
そうして、少しでも肩の動きを良くするように努めていきます。
患者様との協力体制が充分にできれば
今よりずっと動く肩になることも十分可能であると思っています。
まずは、その痛みが何による痛みなのか、一度ご相談ください。
筋肉は肉離れを起こしても、ほとんどの場合はくっつきます。筋肉と筋肉がくっつくのは、さほど難しくはないんですね。しかし、腱板損傷はほとんど、腱とその付着部位である骨とが剥がれている状態です。骨と腱がくっつかないといけないんです。となると、自然治癒はかなり難しいんです。ともすれば逆に悪化する可能性があります。
筋肉が動くと、腱はその動きに引っ張られるように骨との断裂が進む可能性が高いからです。
では、手術か…となるか、ですが、
僕としては全て手術をすべきであるとは言いません。
なぜなら、実際に前述のように筋肉がしっかり働けば、切れていても動いたりできるんです。断裂をひどくしない程度で筋肉を動かせば、筋肉も萎縮したり固まったりすることもなく、さらにリハビリのように正しい動きを与えてやれば、可動域も広げることができるでしょう。肩の根本部位である肩甲骨をよくする運動だと、さらに効果はあると思います。損傷していない腱をうまく使える、負荷のない動きをものにできれば、手術は免れる可能性はあるかもしれないです。
要は、腱板はくっつかないかもしれませんが、動かせるようになれば、日常生活には支障はないですし、痛みさえ緩和できれば問題ないのではないかと思います。
だとしても、徐々に断裂は進むと思いますので、できれば早急に広げない処置は施すべきで、放置は避けるべきだと思います。
当院では、まず腱の損傷の度合を正確に把握するところから始めます。
どの程度動かせば、筋肉を固めることなく腱の損傷を拡大させることのない動きとなるかが、この治療の要となります。
なので、自己判断による運動は、ぜひ避けてください。しっかりとした専門家による運動やリハビリ、施術じゃないと危険です。
一旦、専門の医院でのレントゲンなどが必要となるケースもあります。
慎重な診断で的確な治療をしていくことが大事ですね。
筋肉やそれに伴う部位へのアプローチと鍼でのインナーマッスルへのアプローチなどによって、まず炎症をとり、痛みを緩和していきます。
それから、損傷をカバーできる状態へとうながすこと。
そうして、少しでも肩の動きを良くするように努めていきます。
患者様との協力体制が充分にできれば
今よりずっと動く肩になることも十分可能であると思っています。
まずは、その痛みが何による痛みなのか、一度ご相談ください。
また、予防の一貫として当院をご利用いただければ幸いです。
廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせを!
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせを!
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」
●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅
《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院
《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)