季節の変わり目は要注意!寒暖差疲労

朝晩の寒暖差が激しい、それから気圧の変化が大きい。
このような季節の変わり目には自律神経を乱す方が増えます。
自律神経には交感神経と副交感神経の二種類がありますよね。

昼間や活動時に作用するのが「交感神経」。
夜間やリラックスしている時に作用するのが「副交感神経」。
これらの自律神経がうまくバランスをとることで体は正常に機能できています。

自律神経が作用するのは
すごく根幹的な部分です。

呼吸、循環、代謝などのほか、体温調整、発汗調整など。
これを24時間休みなく上手くコントロールしているのが
自律神経です。

この自律神経が乱れると
当然不調が起きてしまいます。

こうした自律神経を乱す要因の一つとして
寒暖差があるんです。

寒暖差が大きいと体温や発汗を調整している自律神経は
目まぐるしく頻繁に調整するはめになります。

寒いと思ったら暑い。暑いと思ったら寒い。
都度都度調整しなくてはならないんですね。

当然、調整するためにはそれなりにエネルギーを使います。
なので、消耗度が高くなり疲れやだるさが溜まっていってしまうんです。

あと気圧の変化も自律神経に関係します。
気圧が変化すると血管が収縮したり膨張したりします。

気圧が下がると外から圧力が減るので
血管が膨張してしまいます。正常な反応としては
交感神経が働いてその分、血管を収縮させて過度な膨張を防ぎます。

気圧が上がっている時だと逆です。
副交感神経が働いて血管を膨張させます。

この気圧の変化に伴う自律神経の働きで
通常活動的になる日中に、副交感神経が優位になった場合は
眠気が来たりだるくなったりすることがあります。

例えば台風などが来たときなどは、かなり気圧の変動があるので
うまく切り替えができず自律神経の対応が遅れたり、
乱れたりして頭痛などの不調を招きやすくなります。

実際にはどんな症状が表れやすいのでしょう?
次にあげる症状が寒暖差不調のよくある症状です。

●頭痛
気温差、気圧差で出る症状の代表例が頭痛です。偏頭痛、緊張型頭痛などがあります。

●胃腸などの消化器官の不調
自律神経は消化器官との関わりが深いので
乱れると胃腸などにも影響します。胃痛や胃の不快感、腸の不調など。
腸の不調としては「過敏性腸症候群」を引き起こしやすくなったり、
他にも嘔吐や過食・拒食、味覚障害や口腔内の渇きなど様々です。

●肌荒れなどお肌の不調
女性には心当たりが多いのでは?
季節の変わり目に肌が荒れやすいと、よく耳にします。こうした症状も自律神経の関与が考えられます。
全てが自律神経の乱れによるものとは限りませんが、
自律神経の乱れで便秘になったり不眠気味になるとお肌も調子を崩してしまったり。
寒暖差という変化も敏感肌の方には相応の刺激となります。

●めまい
めまいがひどくなるという方も増えます。
めまいは気圧変化が大きな要因となります。
気圧の変化は内耳で察知しますが、これが過剰に反応するとめまいが起きやすくなるんです。
特にメニエール病と診断された方は注意してください。
このメニエール病はグルグル回る回転性のめまいです。季節の変わり目に発症しやすくなり
ストレスがかかりやすい方に多く発症します。
難聴や耳鳴りも症状としてあげられます。


他にも、不眠症、肩こり、倦怠感などの症状も寒暖差疲労には挙げられます。
また、精神的な不調も抱え込む方もいます。
気分が落ち込みがちになったり、情緒が不安定になったり。
こうした不調が起こりうるのが寒暖差疲労です。

このような体調不良は、体もそうですし、心の不調に至るまで実に多岐にわたります。
気候のへんどうは避けられない以上、自律神経のバランスを整えることで、
症状を緩和させることが必要となります。

こうした寒暖差疲労には鍼灸治療が効きます。
特に東洋医学の世界では滞りやすくなる血液の流れを改善する鍼灸は
自律神経を整える効果があります。
寒暖差疲労に効果のある代表的なツボは以下で挙げています。

□雲門／鎖骨と肩関節の間のくぼみ
□中府／雲門から指の幅１本下がったところ
□足三里／膝のお皿から指４本下のあたり
□中脘／みぞおちとおへそを結んだ線の中間

こうしたツボを刺激しつつ血行を促すことで
体調を整えていきます。

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