頭がピリピリ・チリチリ痛む、第4の慢性頭痛「後頭神経痛」

まず、後頭神経痛の痛みの特徴は
ピリピリ、チクチク、キリキリ、ズキズキとした痛みが後頭部から頭頂部を中心に起きます。
また、両側には起きず、片側にしか起きないことが特徴的です。

典型的な症状をまとめると

●ビリっと電気が走ったような痛みが繰り返し起きる。
●一度起きると数日から数週間続く。
●首を動かすと悪化する、首の根本を押さえると痛みが強くなる。
●ヘアブラシで髪をとかしたり、頭皮に触れたりしただけで痛むことがある。
●雨の日の前日に多い。

こうした痛みの特徴はそのまま神経痛の症状ですよね。
中の方というよりは表面部分の痛みという感じです。
あと、ストレートネックの方や老化に伴う頚椎の変形も関係があります。

大後頭神経も小後頭神経も僧帽筋や胸鎖乳突筋など、
頭を支える首の筋肉の間から皮膚の表面に向かって出ています。

大後頭神経は頸椎C1,C2で左右に分かれ、それぞれ首の付け根あたりから頭頂部に向かって走行しています。
それぞれが左右独立して走行するので基本的に痛みは片側だけになります。
大後頭神経に原因がある場合、神経の走行通りに、後頭部から頭頂部に向けてピリピリと痛みます。

小後頭神経の場合は頸椎C2～3から耳の後ろ側を走行しています。
なので小後頭神経痛の場合には片側の側頭部を中心に痛みが出ます。

こうした神経痛は首こりや肩こりのある人やストレートネックの人に多いと言いますが、
その大元の原因は姿勢の悪さです。この姿勢の悪さが最大の原因であると言っても
差し支えないと思います。

自宅でのテレワークが多い人はそのデスク周りの環境次第で
後頭神経痛が起きやすくなります。
ノートパソコンの場合、画面が低い位置にあると猫背姿勢になりがちで、
この猫背姿勢が後頭神経痛を誘発することが結構あります。

無理な姿勢を長時間とっていたりするとなりやすいんですね。
ただ、こうしたケースと当てはまらない場合でも
起きてしまうことがあります。

例えば、神経を直接ダメージを与えるような場合、
つまり、事故や首に過度な負担を与えるような動きなど、そして癌が転移している場合などです。

後頭神経痛は大体、1～2週間ほどで自然と治ります。
強い痛みが伴うので危険視する人もいますが、本来は危険なものではありません。

なので後頭神経痛が起きたら痛みの元になっている部位を冷やしてみましょう。
ですが、冷やすのは短時間にとどめてください。長時間冷やすと筋肉のこりにつながってしまい
逆効果になります。



また、鍼灸治療も効果的です。
当院では後頭神経痛の改善に鍼灸治療をおすすめしています。
マッサージでは直接触れたり圧をかけると痛みが出るのでおすすめできません。

それに比べ鍼灸治療は患部を避け、周囲から治療をすることが可能です。
鍼灸には鎮痛作用・血流改善の作用があるので、原因となっている筋肉の緊張を緩め、
痛みも抑えることができます。

それから、天候や気圧、ストレスで後頭神経痛が起きている場合でも
鍼灸は効き目があります。

後頭神経痛はかなり痛みがひどいので
苦しんでいる方も多いです。

できれば、早めに来院いただき、少しでも早く楽になれるように

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