何がどう違う?メニエール病、良性発作性頭位めまい症、頚椎性めまい

めまい
こんにちは、いりえです。
今日のテーマはめまい。
今年の夏も猛暑でしたが、一気に涼しくなったので
その気温差のせいで不調になる方が続出しています。

そうした時は自律神経が乱れることが多いんですが、
中でもめまいや頭痛などを起こされる方が
当院にたくさん来院しています。

今回はめまいについてお話しますが、
めまいはすごく判断に難しい疾病の一つです。

原因が様々考えられるからです。

脳に関係する場合もあれば内耳などに関係する場合もあります。
また、原因不明とされることも非常に多いので
長い間悩んでいる方も多いんです。

今回はそんなめまいの中でも
良く聞くメニエール病、良性発作性頭位めまい症、頚椎性めまいについてお話します。

メニエール病とは?

めまいといえばまず疑われるのが「メニエール病」。
真面目で几帳面な50代〜60代の女性に多く、
ストレスや精神的疲労、肉体的疲労などが引き金となって発症するとされています。

主な症状はグルグル回る回転性めまい。また、難聴(聴力低下)、
耳に何か詰まったような感覚がしたり、耳鳴り
がしたりする場合があります。

これはメニエール病の原因が内耳に関係しているからです。
聴覚や平衡感覚を司る内耳が浮腫むことで起きるんですが、
めまい自体は1~2日で落ち着きます。
回転性のめまいが起きるのが特徴ですがその発作自体は1~6時間程度です。
ただ、頻繁に発作が起き、そのうち難聴になる可能性があります。

このような症状の方はメニエール病の可能性があります。

●グルグル回る回転性のめまい
●吐き気や嘔吐がある
●めまいを繰り返す
●聞こえの悪さや閉塞感、耳鳴りがある
●耳鳴りや難聴があるが、めまいが落ち着くと軽減する
●立ちくらみがある
●ストレス、睡眠不足、疲れを感じる
●呂律が回りにくい

良性発作性頭位めまい症とは?

「良性発作性頭位めまい症」は、特定の頭の向きでめまいが起きることがあります。
めまいを起こす頭の位置は人によりそれぞれ差異がありますが、
目薬を刺そうとして上を向いた時、シャンプーをしようとして下を向いた時と言った
縦方向の動きや寝返りを打つ時などの横向きの動きで起きることが多いようです。

症状は回転性のめまいです。頭痛を併発することは基本ないですが、
偏頭痛もちの方は比較的起きやすい傾向にあります。


回転性めまいの発作は大体1分くらいの短時間で軽快しますが、頭を動かすとまた
回転性めまいが起きるという具合に繰り返し起きます。
メニエールと同じように内耳に関係がありますが、
メニエールと違い、耳鳴りや難聴はありません。

また、メニエールは特定の頭の向きでめまいは起きませんし、
良性発作性頭位めまい症は約一ヶ月ほどで自然に治癒する場合もあります。

内耳に関係していると言いましたが、
良性発作性頭位めまい症の原因は
耳石が半規管に入り込み、リンパ液の流れを妨げる「耳石の異常」で起こると言われています。
何らかのきっかけで耳石が剥がれ落ち、半規管のいずれかに入り込むと、
中で耳石が動くことでリンパ液の流動が起こります。するとその刺激でめまいが起きてしまいます。

なぜ、耳石が剥がれ落ちてしまうのかは不明です。
ただ、長時間寝たきりの人や同じ姿勢を続けている人がなりやすいと言われています。
また、閉経後の女性も起こしやすいことから、炭酸カルシウムである耳石が閉経後落ちやすいから、
という説もあります。

メニエールも良性発作性頭位めまい症も耳に関係してはいますが、
原因が全く別のめまいです。

良性発作性頭位めまい症が起きやすいのは

●長時間寝たきり
●長時間同じ姿勢で頭を動かさない
●朝起きたとき
●閉経後(女性)
●交通事故後など頭部に衝撃があった


良性発作性頭位めまい症は過度に怖がって頭を動かさないよりは、
可能な範囲でなるべく積極的にいろいろな方向に
頭を動かす方が良いとされています。

頚椎性めまいとは?

最後に頚椎性めまいです。
頚性めまいとも言われていますが、
その名の通り首からきためまいです。
首の筋肉が原因のめまいである頚椎性めまいはじつは非常に多いです。

頚椎性めまいは頭が「フワフワ」としたようなめまいです。
首を上向けたり回したりするとめまいが出て、
時には吐き気や頭痛なども一緒にでることもあります。

こうした頚椎性めまいは首が凝っている人が多いです。
この凝りは後ろ頭と首の境目あたりに感じている場合が多く、
その付近を触ると痛い箇所があったりします。
そして、首の横には胸鎖乳突筋という筋肉があるので
そこを押さえてみると硬くなっています。

後頚部の板状筋や上部僧帽筋の過緊張がみられるケースがほとんどです。
また、併発する症状としては胸の苦しさ、梅核気:ばいかくき(喉のつまり感)、
目の奥の痛み、睡眠障害などの自律神経の乱れによる症状が出たりするので
症状の緩和には単に耳周囲の血流をよくするだけではなく、
自律神経の乱れも改善する必要性があります。

そうした場合は鍼灸治療が効果的です。
自律神経の状態は、日々のストレスや睡眠不足、疲労の蓄積など
様々な要因によって日々変動します。

病院で改善しないめまい、ふらつき症状が鍼灸治療で改善することがありますので
浮遊性、動揺性めまいなど身体がフワフワして、雲の上を歩いているような
ユラユラ揺れているような感じのめまいは頚性めまい、自律神経失調症の可能性がある
ので
ぜひ、一度後相談ください。


廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせ



入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)