女性と骨盤底筋〜骨盤底筋のダメージと衰えで起きる排泄トラブルとボディラインの崩れ〜

こんにちは、いりえです。
今日は尿もれと骨盤底筋についてです。
女性から相談を受けることが多いんですが、
女性の中には一定数尿もれを気にされる方がいらっしゃいます。

その大きな原因となっているのが
「骨盤底筋」です。

骨盤は、骨盤の下（恥骨、尾骨、
坐骨の間）に位置する一連の筋肉のことで
「骨盤底筋群」とも呼びます。

妊娠や出産、加齢によってこの筋肉は弱くなりがちです。
弱くなった結果、尿もれや頻尿などが起きてしまうんですね。

今回はその骨盤底筋のお話です。

骨盤底筋は子宮、膀胱などの臓器を正しい位置にキープするという役割があります。
この骨盤底筋が出産などによって伸びたり、断裂すると大変です。


尿道、膣口、肛門を緩めたり閉じたりする役目も担っています。
これは意識的に動くのではなく、脳の指令に反応して動きます。

なので筋肉が弱まると様々な箇所に弊害が出ます。

姿勢やウエストのくびれ、下腹、お尻などにも影響してきます。

もともと骨盤底筋は重要な部位なのですが、鍛えにくい部位でもあります。
意識して鍛えないとなかなか鍛えられないんです。
このサイズで骨盤底筋は内臓を支え、排泄をコントロールするんです。

つまり、妊娠・出産・加齢だけでなく日常的に潜んでいるということです。

座っている時自然と膝が開いてませんか?
また、仕事は座りっぱなしのデスクワーク?
スキニーなど、体を締め付ける服装が多いのでは?
重い荷物を持ち上げることが多いとか?

こうした日常の何気ない行動も骨盤底筋に影響します。

20代からなんと衰え始めるとされる骨盤底筋。
鍛えなければ衰える一方です。

骨盤底筋が弱くなり、緩んだままだとくしゃみなどの腹圧がかかったとき
尿もれが起きたり、排便時に満足に力むことが出来ずに便秘になったり
骨盤が歪むのでボディラインの崩れも引き起こします。
ウエストに脂肪がつき、お腹もぽっこり、お尻も…。

しかも、腰痛、肩こりなども起きてしまいます。

また、女性の場合ホルモンにも骨盤底筋は関係します。
女性ホルモン、エストロゲンが減少する閉経期は骨盤底筋の筋肉も薄くなります。
弾力もなくなるので弱くなってしまいます。

骨盤底筋を鍛えると、
まず、
①尿もれ・頻尿・便秘の緩和
②冷え性の緩和
③産後のダメージを回復
④ボディラインの崩れ防止
などが挙げられます。

①番については前述したので②番。
骨盤周りの血液循環が良くなるので冷え性の緩和にもつながります。

③番。産後の体はすごくダメージを受けています。
しっかりと回復すれば良いのですが、実際は赤ちゃんのお世話など
諸々で回復を待たず無理な姿勢などで腰を痛めたり。
骨盤底筋を鍛えると腰痛の改善、産後の骨盤の開きを戻しやすくなります。

④番。これも前述しましたが、骨盤の歪み、それから内臓の下垂が大きく関わります。
骨盤底筋はいろんな筋肉に作用します。
背中の筋肉、横隔膜、お尻の筋肉、おなかの筋肉、太ももの筋肉。
つまりその筋肉を意識して鍛えると骨盤底筋を鍛えることにつながります。

背筋を伸ばすと背中の筋肉に連動して骨盤底筋も動きます。ここで猫背も一緒に改善します。
呼吸をするとき、横隔膜と連動して骨盤底筋も動きます。
お尻の筋肉は肛門括約筋を経由し、骨盤底筋と連動。美尻効果です。
お腹の筋肉はおへそ引っ込める動きで骨盤底筋が動きます。これでウエストのくびれ。
太ももの筋肉も骨盤底筋と連動。美脚効果。

骨盤底筋を鍛えると一言に言っても巷では様々なエクササイズの方法が満ち溢れています。
もちろんエクササイズで治るならどんどん活用すべきです。

また、反り腰の方、骨盤底筋に無関係ではありません。

当院では産後の整体で骨盤の調整などをおこなっていますが、
同時に骨盤の矯正、骨盤底筋の正常化にも力を入れています。

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