首からくるめまい〜首こりめまい（頚性めまい）

こんにちは、いりえです。
以前からめまいについてお伝えしてきましたが、
今回は首からくるめまい〜首こりめまい（頚性めまい）です。

めまいというものは
男性よりも女性がその症状に悩まされていることが多いです。
というのも、女性には更年期症状などで
自律神経に問題が出るケースがあるせいです。
自律神経からくるめまいも非常に多いです。

今回の首こりめまい（頚性めまい）は女性に多いめまいとして
代表的なメニエール病や良性発作性頭位めまい症などと比べ
耳馴染みがないめまい症です。

ですが、原因不明とされるめまいの中に
この首こりめまい（頚性めまい）は潜んでいます。

その名の通り、首こりめまい（頚性めまい）は
頚部に問題を抱えている場合が多いめまいです。
特に事務仕事やパソコン操作などが原因で、
肩や頸部に負荷が掛かることで起こるめまいです。
または、頸部脊柱管狭窄症や頸椎ヘルニアなどの
頚部疾患の患者さんが
長時間同じ姿勢をとった時に起きたりします。

この頚性めまいを起こしている患者さんの約8割が
過去、頚部に負担のかかる姿勢を取っていたことが
認められています。


メニエール病や良性発作性頭位めまい症などに比べ
頚性めまいの定義は割と曖昧です。
多くあるめまい関連の医学書の中でも
頚性めまいについてはあまり触れられていないものも多いんです。

ですが、首や背中、肩などは加齢とともに何かしら問題は出てくるものです。
さらにめまいを引き起こす要因として、頚部の動きが関連しています。
こうなると、あまり重要とされていない頚性めまいは
意外と原因不明のめまいの中でも
一番多い原因となりうる気がします。


頚性めまいを引き起こす原因としては諸説あります。

①頚部交感神経の障害／頚椎の変性が原因で周辺の交感神経が亢進した結果生じるとされる説。
②頚部固有受容器障害／頚部の筋肉が過剰な緊張状態となった結果生じるとされる説。
③椎骨動脈循環障害／頚椎に沿って走行している椎骨動脈が姿勢により圧迫されたことによる循環不全が原因とされる説。

筋肉の異常な緊張、血流不全、自律神経、これらが原因の根幹となっているようです。
確かに、加齢が進むと肩こり、首こり、腰痛、背中の痛みなどを訴える方は多くなりますが、
最近では、スマホの普及やパソコン作業の増大など筋肉などにも負荷がかかりやすい生活環境ですね。

こんな体を酷使していると若くてもめまいに悩まされる方も多くなっても不思議ではありません。

まず、頚性めまいかどうかを診断する際に重要なのは
「頭痛や頭部が重いような症状」の有無です。
これは脳血管疾患や耳鼻科疾患を除外するためです。
その上でふわふわするようなめまいなのかクルクル回るような回転性のめまいなのか、
そして肩こりなどの有無の確認です。
また、日頃の頚部を酷使するような生活をしていないか、
以前に事故などで頚部損傷がなかったかどうかなど。

それから、運動不足かどうか。
ストレスを抱える場面が多いか。
目や歯、腰や膝が悪くないか。

こうした質問を重ねていくことで
頚性めまいの可能性を探ります。

治療法としてはまず、頚部の緊張を緩めることが必要なことです。
頚部の筋肉の異常な緊張が原因の一端とされるので
まずマッサージや電気治療などで筋肉をほぐすことが大事です。

また、これらに加え鍼灸の治療も有効です。
鍼灸は血流を促し、自律神経の乱れを整えます。
前述の頚部交感神経の障害や椎骨動脈循環障害への対応として
最も有効な治療法です。

頚部には、食道、気管以外に脳と全身を結ぶ血管や神経、リンパ管があり、
脳脊髄液が頚椎の管を通って流れています。
さらに言うと、自律神経の主要な部分も頚部にあります。
軽く考えられがちな頚部ですが、とても重要な部位であることは

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