肋骨周辺の「肋間神経」が何かしらの原因によって刺激された場合に痛みを生じさせます。
痛み自体は
片側の胸に現れます。体勢の変化や咳、深呼吸などによって痛みが増すことも。また、肋骨は12対の胸椎に対応して左右に12本あり、背部で胸椎の突起と関節を作り、
弓なりに曲がって、胸部の中央で胸骨と関節を作っている骨です。
臓器を守るように形成し、胸郭と呼ばれます。
肋間神経は、各肋骨の下縁に沿って肋間を通り、胸郭の筋、腹壁の筋を支配し、
胸腹部の前面と側面の皮膚まで伸びていきます。
こうした走行に沿って激痛が生じるわけです。
肋間神経痛には
“続発性肋間神経痛”と“原発性肋間神経痛”があります。
原因が明白なものを“続発性肋間神経痛”、原因不明だと“原発性肋間神経痛”…と
こんな感じに分類されるんですね。
肋骨の間を走って胸から腹部、腰の上部に延びる肋間神経に添うような形で痛みが走ります。
背中から胸に向けて体の周囲をぐるっと回る感じに鋭い痛みが現れます。
電気が走る感じで瞬間的におさまる場合もあれば繰り返し痛みが襲ってくる場合もあります。
呼吸に合わせて痛むことが多くあります。
特徴としては
左右のどちらかにしか痛みは起きません。
狭心症などの発作に似ているとも言われますが
体をひねったり伸ばしたりすると余計に痛むため、
狭心症などの心臓病とは違います。
肋間神経痛は第5肋骨から第9肋骨に発生することが多いので症状が
そこに生じているか否かも判断基準となります。
また、痛みも筋肉がよじれるような、胸が締め付けられるような激痛です。
女性の場合は乳頭の周囲などに激痛が起こります。
肋間神経はすべての肋骨の下を走行しています。
ただ、肋間神経の分布する全領域にまたがって症状が出ることはないので、
まず部位を特定し、治療を施すことになります。