顔が痛い!三叉神経痛（特発性三叉神経痛）とは

こんにちは、いりえです。
今回はぜんかいお話した、
神経痛をもっと詳しく解説します。

神経痛の中でも今回のブログテーマは

三叉神経痛（特発性三叉神経痛）です。

三叉神経痛のことは皆さんご存じかもしれませんが、
お付き合いください。

神経痛の症状が出る部位は「顔」です。
三叉神経は脳から伸びる神経の中では最も太い神経とされます。
また、眼神経、上顎神経、下顎神経と3つに分かれています。
それぞれ眼神経は第1枝、上顎神経は第2枝、下顎神経は第3枝と呼ばれます。
それぞれの神経の支配する領域は
●額〜眼球まで…第１枝領域
●下まぶた〜頬・上唇・上の歯茎まで…第2枝領域
●下唇〜下顎・下の歯茎・舌の半分まで…第3枝領域

です。
当然、顔の感覚「痛み」「触感」「冷感」「熱感」などの感覚をこの三叉神経が察知します。

さて、三叉神経痛ですが、三叉神経に痛みが起こり、顔を痛く感じます。
つまり三叉神経が刺激され、その刺激が痛みと認識されている状態を言います。

三叉神経痛はかなり広い範囲に痛みを引き起こします。
中でも、頬から顎の周辺に痛みが生じる方が多いようです。
神経への刺激が痛みとして認知されるので
例えば、洗顔や歯磨き、風が顔に当たった…といった刺激が
痛みを引き起こしたりします。

三叉神経の痛みは人間が感じる痛みの中で
最も強い痛みと言われます。
事実、針で刺されるような痛み、切られるような鋭い痛みにしばしば
例えられます。

その痛みは持続性はなく、
一瞬、長くて10秒程度で収まります。

しかし、軽い刺激に対して痛みが誘発されるので
厄介です。

口を開けただけで、それがトリガーとなって激痛が起こるので
その症状は辛いことこの上ないでしょう。

時にその痛みが連続して起きることもあり、顔面麻痺も起きることがあります。

また、特徴としては季節によって痛みが変動することです。
11月や2月に痛みが増す方が多いように思います。
また、40歳以上の女性に症状が多く見られます。

このように三叉神経痛の痛みには特徴があります。

三叉神経痛の原因として、脳の中枢から直接出ている神経なので
脳に問題があるケースがあります。


また、脳腫瘍が圧迫して三叉神経痛が引き起こされる例もあります。


さらに痛みを抑える脳内ホルモンのバランスが崩れて起きる場合もあるんです。

なので診断はかなり注意が必要です。

三叉神経痛と似ていても
違う病気の可能性も無視できません。

基本的に三叉神経痛の治療は病院であれば
飲み薬や神経ブロック、手術などになるでしょう。
とはいえ、末梢神経の80%は痛覚です。
痛みを完全に取り去ることは皆無です。
ただ、対処法としては様々ありますし、
東洋医学でも対応は可能です。

鍼灸治療を施すなら
弱刺激の方が適しているように思います。


主なツボとしては

■陽白(ようはく)…眉の上、約3cmの箇所。

■翳風(えいふう)…耳たぶの裏の窪み。

■四白(しはく)…瞳の中央から親指1本分真下にある骨の窪み。

■下関(げかん)…耳の穴から頬骨に向かって指3本分。口を開けると窪む箇所。

■大迎(だいげい)…下顎のエラの部分から顎に向かって親指1本分にある窪み。

■風池(ふうち)…後頭部の髪の生え際で首の中心から外側へ約4cm。

などが挙げられます。

また、神経に血流は欠かせません。
冷えを取り去ることも必要です。なので
灸の併用も効果が期待できます。


痛みに対する対応は当院の得意とする分野ですので

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