仙腸関節で腰痛が軽減?

仙腸関節性腰痛

こんにちは、いりえです。
寒くなってきましたね。そろそろ関節痛に悩む方が
多くなってくる時期です。

関節には様々ありますが、
今日は仙腸関節についてのお話です。

仙腸関節ってご存じですか?
あまり耳慣れないと思います。
仙腸関節は骨盤内にある関節で
背骨の下部にある仙骨とその左右両側にある腸骨をつなぐ
細長い関節です。
背骨と骨盤の間のクッションの役割があるとされています。

仙腸関節の役割については、現代でもまだ謎の部分が多いですが、
腰痛との関わりについては色々と取り上げられています。

仙腸関節の役割

仙骨と腸骨をつなぐ細長い関節である仙腸関節は
下半身と上半身の間の衝撃を吸収するというクッションの
役割を担っています。
仙腸関節自体はわずかしか動かすことはできません。
可動領域が狭いんです。

これには諸説ありますが、
人類が4足歩行である時代では大きく動いていたが、
2足歩行となると仙腸関節の役割は上半身の体重を支える事に変化し、
可動範囲が狭まったという話などがあります。

むしろ、可動域が少しでもあるとされるのは現代になってからで
長きに渡り仙腸関節は動かない関節と思われていたくらいなんです。

なので仙腸関節は動かない関節とされていた関節なので
研究も進められていなかった部位です。

この仙腸関節は脚と身体をつなぐ重要な関節であると同時に
上半身の重さや地面から衝撃を受け止めるという役割があるので
固い靭帯で幾重にも覆われています。

そして、仙腸関節がなんらかの原因で
緩んでしまったり逆に固まってしまうといろんな障害を生みます。
仙腸関節障害と言います。

また、過剰な負担によって炎症を起こして痛みを引き起こすまでになると
仙腸関節炎と言います。
仙腸関節

仙腸関節障害の原因

仙腸間節障害はその構造から、左右の脚を前後に開いたり、
腰を大きく捻るなどの骨盤に左右非対称の力が加わることで
発症しやすいと言われています。

例えばいつも同じ方にカバンを持つ、また、足を組んで座る癖があるなど
左右非対称になる癖がある
方は障害を起こしやすいです。

そして出産も原因の一つ。
女性にとって出産は体に大きな負担がかかりますが、
骨盤内にある仙腸関節も例外ではありません。

出産に際して仙腸関節の周りにある靭帯が緩むことで産道を拡げます。
が、出産後も靭帯が緩んだままになってしまうと仙腸関節障害を起こすとされます。

こうした仙腸関節障害はぎっくり腰の原因の一つとも言われています。

腰痛の原因と仙腸関節

以前から腰痛の多くは原因不明とされている、と伝えてきました。
医療機関でも原因不明とされる場合が多いので
加齢によるせい、筋肉不足によるせい、とされています。
実際そうした理由も嘘ではありません。ですが、それが全てでもありません。

実は腰痛の原因の一つに仙腸関節の機能異常があるとも言われているんです。
仙腸関節は靭帯によって仙骨・腸骨と連結されています。
そして、2~3mmという微妙な範囲で動ける余裕、つまり“遊び”があります。
この2~3mmという可動領域で、体を深く折り曲げたときなどに腰に集中する
負担が吸収・分散されています。

仙腸関節の機能異常は、姿勢が大きく関わります。
現代の人は前屈みになっている方が多いのですが、
この前屈み状態が仙腸関節には悪影響です。

前屈み状態が続くと
背骨に沿う形で存在している筋肉が収縮してしまいます。
この筋肉は脊柱起立筋と言いますが、この筋肉が収縮して起こる炎症が
「筋・筋膜性腰痛」です。
前屈みの状態だと前に倒れないように脊柱起立筋は収縮して後方へ体を引っ張ろうとします。
これが続くと筋肉が疲弊してついには炎症を起こしてしまいます。
傷ついた筋肉は次第に弱くなっていき、脊椎を正しい位置に保てなくなります。
こうして結果的には腰痛を起こしてしまいます。

大体、軽度の腰痛はこうして始まっていることが多いです。

そして次の段階として仙腸関節の機能異常が起きます。
前屈み癖のある人は首が前に出た猫背の姿勢が多いので
骨盤全体を後ろに傾けてしまいます。その上、
仙腸関節を硬くしガチガチにした状態を生み、
仙腸関節を動かせないようにしてしまいます。

するとクッションの機能が損なわれるので衝撃を吸収できず、
腰がダイレクトに衝撃を受け腰痛を引き起こすのです。

これが高じるといわゆる椎間板ヘルニアや腰椎分離症・
腰部脊柱管狭窄症などを引き起こす元凶になります。

腰痛は年のせい、筋肉や柔軟性が不足しているせいであることも
間違いではありません。
でもそれが原因ではない場合があります。
現に若い世代でも腰痛で悩んでいる方はいます。

仙腸関節にアプローチして痛みを軽減

仙腸関節が腰痛に影響している場合があるとご理解いただけたかと思います。
この仙腸関節にアプローチする方法の一つとして
鍼灸による刺激があります。

もちろん骨盤の矯正・脊柱の矯正なども含みますが、
当院では鍼灸による施術も可能ですので。

特に仙腸関節が原因となる腰痛には
鍼灸治療もやぶさかではないです。

ふくらはぎ、足首のところのツボで
委中(イチュウ)や、腹溜(フクリュウ)、太谿(タイケイ)などを
様子を見つつ刺激します。

これらのツボは腎・膀胱経に属する腰からの流れのツボで、
膀胱経の経絡の走行が仙腸関節のちかくを通る流れとなっているので
この経絡を使用します。

このツボ刺激で仙腸関節の動きを改善します。

また、ももの後ろのハムストリングスが硬いため
仙腸関節の動きが悪くなっている可能性もあるので
もも後ろのハムストリングスの柔軟性を高めることもしています。

また、仙腸関節付近からは骨盤神経(こつばんしんけい)という自律神経も
出ます。自律神経と仙腸関節は密接な関係があるんですね。
なのでストレスなど、自律神経に及ぼす影響が仙腸関節に影響する場合もあります。

原因は多岐にわたるので
それを一つ一つ潰しながら仙腸関節への負担を取り除くことで
腰痛を軽減させていくことになります。

腰から股関節にかけて痛む、長時間座るのがしんどい、
また歩くのが辛い、お尻から腿にかけて痛む、仰向けで寝れない
などお悩みの方はぜひ、当院へご相談ください。
仙腸関節が原因かもしれません。


廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせを!




入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)