冬季うつ〜冬になると調子が悪い、落ち込みやすい〜

冬季うつ
こんにちは、いりえです。
2023年も明けました!
本年もどうぞよろしくお願いいたします!

さて、益々寒さがキツくなる時期。
まさにこれからが冬本番という感じですね。

こうした時期に聞こえてくるのが
「なんかやる気が出ないんだよな」
「人に会うのが面倒」
「朝起きられない、最近すごく眠い」


などなど…。

こんな方は冬季うつになりやすい人かもしれません。

冬季うつとは?

冬季うつとは何かご存じですか?
お聞きになったことは?
「うつ」という名がついている通り症状が似ています。
というより、「うつ」の一種です。

「季節性うつ」「ウインター・ブルー」などと呼ばれ、
「秋から冬にかけてうつ症状が現れる気分障害のこと」で
春先の3月頃になると改善します。

1984年に精神科医のローゼンタールらにより
「冬季うつ病」として初めて報告された精神疾患で、
特徴としては「季節性」と「周期性」があるという点です。

冬になると調子を崩す。春になると治る。
これを毎年繰り返すんですね。

冬季うつの症状

冬季うつはうつ病というカテゴリ内に含まれます。
うつ病の分類として、「メランコリー型」、「非定型」、「季節型」、「産後」などがありますが、
冬季うつは「季節型(季節型うつ病)」のこと。
非定型うつ病の一つです。

「季節型うつ病」は季節型感情障害(SAD)とも呼ばれ、特定の季節に発生するものを言うので
冬型の人、夏型の人もいます。前者を「冬季うつ病」、後者を「夏季うつ病」と呼びます。

さて、今回は「冬季うつ」についてなのですが、
成人前後から少しずつ発症します。そして男性より女性の方が発症率が高いです。

症状は一般的な「うつ病」と同じようでちょっと違います。
まず、一般的な「うつ病」は社会に認知されてきたうつ病で
気分が落ち込む、眠れない、食欲がないなどの症状が出ますよね。

「冬季うつ」は逆に過眠、過食を訴える患者が多いんです。

疲労感・だるさ、気分の落ち込み、
具体的に言うと朝起きられないので遅刻が多い、
育児や家事が滞る。
食べ過ぎて体重が増え、さらに落ち込む…。


一般的な「うつ病」は近年では社会に認知されてきたので
周囲の理解度も高いのですが、
「冬季うつ」は季節性であるため、
調子の良い時期と悪い時期があるので
「サボっているだけなのでは」「甘えているのでは」と誤解されやすいと言う
ことがあります。

実際、こうしたことで辛い思いをしている方も多いかと。

対処法を探し乗り越えていける方もいれば
冬季うつのせいで社会生活や日常生活に支障をきたしている方もいます。

また、一般的な「うつ病」は
真面目な人、一生懸命な人がかかりやすいと言われていますが
冬季うつは性格や気質とは関係ありません。

なので誰でもかかる恐れは十分あり得ます。

冬になんとなく気分が落ち込んだり、寒さで身体が冷え、不調になったりなど
生活に支障は出なくてもそんなことはザラにありますよね。

冬季うつの原因と治療

冬季うつの症状はおわかりいただけましたか?
では原因はなんでしょう。

冬季うつを発症する原因は「日照量不足」
太陽の光をしっかり浴びないと発症しがちなんです。

冬は日照時間がただでさえ短いのでこうした冬季うつを発症しやすいんです。
日照時間の短い北欧の国々などは発症率が南国などと比べると高いことでも分かりますね。

日照量の不足はセロトニンの合成速度の低下に繋がります。
このセロトニン不足が大きく関係していると言われます。

なので、まず太陽の光を浴びましょう。
そして、規則正しい生活です。
日頃から昼夜逆転した生活を送っていると発症する率が高まります。
陽のあたる朝に起床、夜に寝ることは大切です。

太陽の光はホルモン分泌など生体リズムを調整する作用があるので
ちゃんと浴びていないと不調が起きてしまいがちなんですよ。

寒いとついつい外出が億劫になりがちですが、
朝起きたら窓を開けて日光浴をするだけでも体調の変化を感じる人もいます。
できたら、日の当たる時間にランニングや散歩するといいですね。

ここで少しセロトニンのことに話を戻すのですが、
セロトニンというのは脳の神経細胞同士で
やり取りされる神経伝達物質です。
ほかにもノルアドレナリンやドーパミンなどがあります。

これが関係しているということは
身体の不調というより
脳の不調に近いです。

脳の神経伝達物質のバランスが崩れると
気分の落ち込みや精神的な疲れが出ます。
神経性疲労と呼んでいますが、
神経性疲労は肉体労働などの身体的な疲れと全く異なります。
「気分の落ち込み、ふさぎ込み」といった
精神的な疲れとなって現れます。

倦怠感も身体的な疲れである疲労とは違い、
「疲労感」と脳で感じている不調です。

なので「どんなに寝ても疲れがとれない」
「身体を休ませているのにだるさが取れない」ということになります。

この神経性疲労は悪化すると
自律神経失調症やうつ症状に拍車をかけます。


さて、東洋医学において
この気分の落ち込みや精神的な疲れの症状は
血液不足の状態である「血虚」という病態であると考えます。

血液の働きには各器官に栄養を送り届けるなどの働きのほか
精神を安定させる働きもあるとされ、気分の落ち込みや精神的な疲れは
この血虚によって発生する症状のひとつとされる
んです。
なので、血液量を増やし、血行循環を高めることで神経性疲労も
改善され気分の落ち込みや精神的な疲れは治る、と。

このような神経性疲労には東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です。
神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンなどの分泌や
働きを促進させる効果があるので。
さらに、自律神経の働きも調整し、リラックス効果を高めてもくれます。

冬季うつにも効果がありますよ。

冬季うつは精神的な病気なので、本人がどんなに望んで努力しても、
難しい、なかなか改善しないことはよくあります。
こんな時の周りの理解や声掛けで救われたという方も多くいらっしゃいます。
また、一般的な冬季うつの対処法だけでなく、人はそれぞれの
自分に合った不調への対処法があるはずです。
例えば友人との雑談でもいいし、マッサージや好きな音楽を
聞くでもなんでもありです。

自身のケア法を見つけておくことは大事ですよね。

また、うつ病=心の弱さではありません。
早めに治療を始めるほど、回復も早いといわれていますので、
適切な治療を受ければ治すことができる病気です。

ぜひ、より良い日常を取り戻してほしいと思います。
辛い時は遠慮なく当院へ。


廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
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入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)