東洋医学と西洋医学

東洋医学

こんにちは、いりえです。
本日のブログは東洋医学と西洋医学の話です。


東洋医学と聞くとみなさんどんなイメージですか?
なんとなく信憑性に欠けると思われる方も
一定数いらっしゃるかもしれませんね。
対して西洋医学は現代医学と呼ばれ、
医学として主流です。

ともすればそんな西洋医学から遅れをとっているかのように見える
東洋医学ですが人の健康を維持するということでは
西洋医学には劣らない医学なんです。

決して西洋医学だから良い、悪いとか
東洋医学だから良い、悪いというものではありませんので。

東洋医学って?

「東洋医学は昔、中国から伝わってきた治療法を基にした医療で
西洋医学は主にヨーロッパなどから伝わってきた医療じゃない?」

東洋医学・西洋医学について尋ねると
おおよそこんな回答が返ってきます。

わかりやすく答えるとまぁほぼ正しいですけど
一部補足しますね。

西洋医学の歴史を紐解くと
その特徴が明らかになります。
その昔、西洋では病気というのは神より等しく授けられるものとされ、
特別に治療などしないものでした。
それが中世以降ルネッサンス期になると一気に発展します。
人体解剖などが行われた結果でしょう。
そして様々な薬も開発されました。

そして科学の発達と並行するように進化発展を遂げていきます。
現在、最先端の医療機器、診療、投薬などで医療として主流になっていますね。


それに対して東洋医学はどうでしょう。
東洋医学は古代中国で生まれました、というか、
古代中国で生まれ、日本に伝播されたのは中医学と呼ばれているものです。
そこから日本独自に発展していくので、東洋医学は
西洋医学の対語としての意味合いが含まれていると思われます。
東洋医学には鍼灸や漢方などの治療が含まれます。

その東洋医学は経験医学と呼ばれるものです。
それは昔からの臨床経験に基づいた医療だからです。

昔から伝承されてきた民族医学ということですね。
全て経験によるところが大きいんです。
ここが悪い時、この漢方を煎じて飲んだら治った、
こんな感じです。


西洋医学は理論的、科学的、局所的に分析した上で
その病気の病巣部分を排除する治療です。
なので血液検査やレントゲンなどの画像診断を駆使し
診断し、原因とされる病巣などを突き止めて治療します。
なのでデータ、根拠が重要なんです。
実に科学的です。
なので西洋医学では原因のはっきりした病態が得意とされます。

特に長い歴史の中で西洋医学発展の理由として挙げられるのが
様々な感染症に対抗する必要性があったことにあります。

いわゆる感染の原因となっている細菌・ウイルス・冒されている臓器に
直接アプローチする。
手術や投薬することが治療法です。
なので体そのものを細かく細分化して、その臓器に対して直接治療していきます。
専門分野に分かれているのもうなづけます。
耳鼻咽喉科、胃腸科、脳外科とか神経科とか。
それぞれの専門医が原因を究明するために
あらゆるデータ、検査結果などの科学的根拠を基に
可能性のある疾患を絞り込み診断し、有効であろうとされる投薬、手術などを行います。
逆を言えば、原因が明確でなければ対策ができません。
検査での数値が正常値内だと原因を発見できないので無理なんです。


対して東洋医学はむしろ原因不明な病態を得意とします。
もともと病気の原因が体のアンバランスであると考えているので
バランスを整えることを旨としているのが東洋医学です。

なので体を細分化して考えるのではなく全体像をとらえます。
そして鍼灸や漢方などで心身のバランスを整えて自然治癒力を高め、
症状改善を図ります。
いわゆる病気手前の未病というものに対してのアプローチが可能です。

逆にウイルス・細菌・がんなど手術や緊急性の高いものにはアプローチがしにくいと言えます。

東洋医学と西洋医学の今後

Whoで認められている東洋医学は伝統医療として鍼灸、漢方などがあります。
日本よりも今は海外での評価が高く、エビデンスも増えてきています。

歴史によると東洋医学が主流であった日本で
明治の富国強兵政策のもと、医師になるには西洋医学を学んだもののみとされたとき
東洋医学は西洋医学にのまれてしまったのでしょう。
そして
なんの根拠もなく人体に鍼を刺すという野蛮な行為とされ、
戦後のGHQから鍼灸禁止要望が出されたとき。

でもそんな不遇な中でも現代まで
存続し、今では様々な医療の現場で見直されてきています。
すごく感慨深いですね。

現代には様々な形で未病は存在しています。
確かに即効性はないけれど、
まだ病気とは診断できない、でも
放っておくと病気になってしまう状態を
少しでも改善に導く医療は必要と思います。

医療の現場で西洋も東洋もなく
お互いがそれぞれ得意とする分野に邁進しつつ
手を取り合い健康を守ることが
当たり前になる時が
医療としての正しい形であると思っています。

そのために、東洋医学を理解してもらえるように
日々、努力しているのです。


廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
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入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)