便秘を改善、解消するには何が効果的?

便秘
こんにちは、いりえです。今日は「便秘とその改善、解消法」に説いての話です。

便秘とは皆様もご存じのとおり、便を充分かつ自然・快適に出し切れない状態のことを言います。
便は日々の生活の中で身体に取り込まれる必要な栄養素が吸収された後の不要物、つまり老廃物です。
通常、体外に排出するべき老廃物をそのまま体内に溜め込んだままにしておくということは、
体に悪影響を及ぼしまう事と同義です。
皆さんも、便秘の状態が続くと便やガスでお腹が張って苦しくなったり、酷い時は吐き気や食欲がなくなったりしませんか
この状態が続くと大きな病気を引き起こしてしまう可能性も高くなってしまいますので、早めに対処することが大切です。

便秘の種類について

便秘の種類は大きく分けると、突然便秘になる「急性便秘」と長期間便秘の状態が続くことで
徐々に便秘が進行し、慢性化していく「慢性便秘」の二種類に分けられます。
なお、慢性便秘に関しては、ここからさらに器質性、症候性、薬剤性、機能性の4つに分類されています。

よって今回はその中でも、現在最も多いタイプの便秘といわれている、機能性便秘について触れていきましょう。

基本的にこの機能性便秘は食事や運動などの生活習慣やストレス、加齢による身体機能の低下などの影響を受けて、
排便の仕組みに大きな障害が出てしまう、つまり大腸や直腸、肛門などの働きに異常が生じてしまうことで
起こるものと言われています。

ではこの機能性便秘についてさらに細かく分けて解説しますね。

弛緩性便秘

大腸を動かす筋肉が緩むことで、ぜん動運動が弱まり、便が運ばれなくなることで長期間便が腸内に留まり、
過剰に水分が吸収されてしまった結果、便が固くなってしまうことで生じる便秘です。
基本的に大腸は、ぜん動運動で便を転がし、腸内の水分を取り込みながら直腸へ運んでいきます。

つまりこの正常な機能を妨げてしまう、運動不足や食生活の乱れ、
下剤の長期摂取や加齢による大腸の動きの低下などがこの症状を引き起こしている要因と考えられます。

痙攣性便秘

大腸の動きが不規則になってしまうことで生じるのがけいれん性便秘です。
大腸のぜん動運動が不規則になり(連続性がなくなる)、便の通過に時間を要してしまう状態のことをいいます。
これは主に精神的ストレスが、自律神経に影響を及ぼすことで、腸の一部をけいれんさせてしまうことが
要因と考えられていますね。

直腸性便秘

便が直腸に運ばれてきても排便反射が起こらず、便意を催さなくなることで便が直腸に停滞してしまう便秘のことをいいます。通常、直腸は便が大腸から運ばれてくると、便意を催すように働きます。この働きを排便反射といい、その働きが生じている状態でトイレに行くと肛門を閉めている筋肉(肛門括約筋)が緩むため、排便がスムーズに行えるわけです。

しかし、この排便反射は、便意を習慣的に我慢しているとその反射神経の感度が鈍っていきます。
そうなると、便が直腸に運ばれてきても、便意を催さなくなる(感受性が鈍る)のです。
また最近では、その反射神経を外部刺激によって鈍らせてしまうような行為(ウォシュレットの水を肛門近くまで入れてしまう事など)も原因の一つとなっていますね。
上記のように、便秘の原因は生活習慣の乱れや、ストレス、生理現象の妨げなど様々な要因があります。
また、便秘は男性より女性の方が多いとも言われていますね。

その要因は元々筋力が男性より弱いことや女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンが働いていることが
原因の一つともいえるでしょう。
黄体ホルモンとは、女性が妊娠したときに、流産しないように子宮筋の収縮を抑制したり、
体に必要な栄養素(水分や塩分など)を溜め込むような働きを促すホルモンです。
この働きにより、腸のぜん動運動が低下したり、便への水分吸収を妨げてしまう(大腸の腸壁から便の水分が吸収される)ため、便秘を引き起こしやすくなるわけです。

便秘の改善について

先ほどの項目で解説した通り、便秘症の多くは生活習慣の乱れやストレス、生理現象の妨げ、
女性であればホルモンの影響が要因となります。
そのため、まずは、規則正しい食生活を心がけること(食物繊維や乳酸菌が含まれている食事をとることなど)・ 排便反射が正常に機能するように心がけること(適度な排便習慣を身につけるために、決まった時間にトイレに行く、腸の動きが活発になりやすい朝に食事をとって動きを活発化させる)などが重要です。

また、腸の運動を外部から刺激することで活発化(動きの改善)させることも便秘改善方法の一つとなるでしょう。
代表的なのは腹部へのマッサージですが、ツボへのアプローチも有効的です。

例えば脚には、胃腸の動きを改善するツボがあるため、鍼灸ではこのツボを刺激することで動きの改善を図っていきます。特に足三里というツボは胃腸の不調(便秘・腹痛・食欲不振)や膝のしびれなどの症状に効果的なツボと言われていますので、身体の大事な機能を調節するために有効的なこのツボは、万能ツボの一つともいわれています。

もちろん、腹部や手のツボを的確に刺激することも大腸の動きを活発化させるのに効果的です。
そして、ストレス=自律神経の乱れに関しては、まずはそのバランスを整えることが重要となってきますので、
胸椎や腰椎の突起を指圧したり、脊柱の両脇や背部、手首周りのツボを刺激することが効果的と言えるでしょう。
自律神経の乱れに関しては別項目で詳しく解説していますのでご覧いただければと思います。

このように便秘改善の為には内側からのアプローチも大切ですが、外部からのアプローチも有効的と言えますので、もし、便秘で辛いと感じておられる方は、遠慮なくご相談ください。できる限りお力になりたいと思います。

廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせ



入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)