変形性股関節症で歩くのが辛い…

こんにちは、いりえです。
前回は「老い」についてお話しました。
その中で歩くことについても話ましたが、
今回は歩く際に使う「股関節」についてお話します。

以前、「股関節から音がする?〜」といったお話をしました。
その中で詳しく股関節について話していますので
今回はさっくりとお話します。

股関節は「大腿骨」という太ももの骨と「骨盤」で構成されていて、
こうした形状なので股関節は可動範囲が大きく自由度の高い関節と言えます。

足を前後に動かしたり左右に股を広げたりするのも
この股関節の動きによります。

変形性股関節症は股関節のクッションの役割をしている軟骨が擦り減った結果、骨盤側の受け皿の部分（臼蓋）や大腿骨側のボールのような球状の部分（骨頭）の先端が変形することで痛みや可動域の制限を引き起こす疾患です。

症状は痛みと可動域に制限がかかること。

当院に来られる方で多いのは
歩行時の痛みです。

歩く際に股関節のつけ根だったり外側の部分に痛みがあると。

そのほかは階段の昇降時、しゃがむ、立ち上がる、股関節が曲げづらいので
靴下を履くとき、爪を切るときがなかなかしにくい、など
普通の生活で色々と問題が出てきます。


股関節は負荷のかかりやすい部分なので
年月を経ると自然と不具合が起きやすい部位ではあります。

圧がかかりやすいというか、実際に歩くだけで体重の3〜4倍の力がこの股関節にはかかるそうです。

変形性股関節症は「体重」「加齢」「運動不足」が原因とされています。
確かに体重が重いと関節に負荷がかかりますね。
年を取ると、どんどん軟骨がすり減ってきます。
運動不足で関節周辺の筋肉が衰えてしまうとますます股関節に負担がかかります。

では、年を取ったらみんな変形性股関節症になるんでしょうか?

答えは否です。

では、どんな人がなりやすいのでしょう?

前回でもお伝えしたと思いますが、
確かに筋肉の衰えなども大きな要因ではあります。

しかし、もっと言うと、それだけではないです。

股関節の異常は「体重」「加齢」「運動不足」は原因ではありますが、
原因はそれだけではないのです。

股関節痛を発症する多くの方は足裏が外側重心になっています。
その結果、下腿部の骨が外側に向けて負荷がかかります。
するとO脚のように膝が曲がります。
そうなると大腿骨も外側方向へ捻られるような形で曲がってしまいます。
大腿骨がへんなふうに曲がると当然「骨頭」はへんな角度で骨盤の受け皿状である臼蓋に当たります。
普通の状態ではないことがわかりますね。

こうして関節は摩耗し、変形性股関節症になる可能性も高くなります。

身体の何かしら一部が正常でなくなると、それに付随するものが
必ず正常に機能できなくなります。

身体は緻密にできていて、全てが素晴らしいバランスの上に成り立っています。
天の采配と言ってもいいくらいのバランスです。

本来であればそのバランスは崩れないはずですが、
日頃の生活習慣などで昔と異なり現代では特に崩れやすくなってしまいました。

変形性股関節症は骨盤から股関節周辺の筋肉にアプローチするだけではなく
下半身を形成する骨そのものにもアプローチが必要です。

それこそ、歩き方、座り方なども大いに関わっています。

骨が歪めば、それに付随する筋肉も関節も正常には働かなくなります。
全て繋がっていますからね。
このことに留意しないと、一時的な改善で、すぐに再発します。

股関節をほとんど動かせなくなると
病院で人工関節の手術を薦められる事にもなります。


身体の土台である足部から骨の形を整えて下腿骨→膝→大腿骨と一つ一つー「骨」を整えて、
そして関節や筋肉にもアプローチすることで股関節を正常な動きに戻すことが
必要なのです。

もしも、股関節で疑わしい、不安なことがあるなら

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