廿日市の後頭神経痛|ストレスとの深い関係を解説

後頭神経痛
こんにちは、いりえです。
今日のテーマは「後頭神経痛(こうとうしんけいつう)」。

「頭の後ろがピリピリ、チクチク痛む」
「一瞬、電気が走るような激痛が走る」
その症状、もしかすると
「後頭神経痛」かもしれません。

病院で検査をしても「異常なし」と言われ、
痛み止めで誤魔化している方も多いのではないでしょうか。

実は、後頭神経痛の背景には「日常的なストレス」と、
それに伴う「身体の歪み」が深く関わっています。

鍼灸整骨院の視点から、後頭神経痛とストレスのメカニズム、
そして根本から改善するためのプロの知見を詳しく解説します。

後頭神経痛とは?その特徴的な症状

後頭神経痛とは、首の付け根から後頭部、側頭部にかけて走る神経が、
何らかの原因で圧迫・刺激されることで起こる神経痛の一種です。

主な症状としては

□片側の後頭部から頭頂部にかけて痛む
□「ピリッ」「ズキッ」と一瞬突き抜けるような痛み
□髪の毛を触ったり、櫛でかしたりするだけで違和感がある
□耳の後ろや目の奥まで痛みが響くことがある

こうした症状は
よく聞く「緊張型頭痛」や「片頭痛」とはメカニズムが異なります。
なので適切な見極めが必要となります。

なぜ「ストレス」が後頭神経痛を引き起こすのか

「精神的なストレスで、なぜ神経が痛むのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこには、東洋医学と西洋医学の両面から説明できる明確な理由があります。

① 自律神経の乱れと筋肉の過緊張

人間はストレスを感じると、交感神経が優位になります。
すると、血管が収縮し、全身の筋肉が緊張状態(戦闘モード)に入ります。
特に首や肩回りの筋肉はストレスの影響を受けやすく、ガチガチに硬直します。
この硬くなった筋肉が、間を縫うように走っている後頭神経を物理的に
締め付けてしまうのです。

② 「食いしばり」と「巻き肩」の連鎖

ストレス過多の状態では、無意識のうちに奥歯を噛み締めたり、
呼吸が浅くなって肩が内側に入る「巻き肩」になりがちです。
これにより、首の深層筋である「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」が
持続的に圧迫され、神経痛を誘発します。

③ 痛みの閾値(いきち)の下落

長期的なストレスは、脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)のバランスを崩します。
これにより、通常なら感じない程度のわずかな刺激でも「激痛」として
脳が過剰に反応してしまうようになります。

鍼灸整骨院だからできる「プロの視点」での分析

当院のような専門施設では、単に「痛い場所をマッサージする」ことはしません。
後頭神経痛を根本から解決するために、以下のポイントに注目します。

解剖学的アプローチ:上位頸椎の歪み

後頭神経は、頸椎(首の骨)の1番・2番付近から出ています。
長時間のスマホ使用やデスクワーク、そしてストレスによる姿勢悪化で
この頸椎の並びに数ミリの狂いが生じると、神経へのストレスは最大化します。
私たちはこの「構造的な歪み」を整えることで、神経の通り道を確保します。

東洋医学的アプローチ:「気・血」の滞り

東洋医学では、後頭神経痛を「気(エネルギー)」や「血(血液)」の流れが
滞った状態(不通則痛)と捉えます。特にストレスに関連する「肝(かん)」の経絡が乱れると、
頭部の側面に痛みが出やすくなります。
鍼灸施術によってこれらの流れをスムーズにし、自律神経を直接的に整えます。

後頭神経痛を改善するための3つのステップ

もしあなたが今、後頭神経痛に悩んでいるなら、
以下のステップで身体をケアしていくことをおすすめします。

Step 1:物理的圧迫の解除(整骨・整体)

まずは硬結(筋肉のしこり)を解き、頸椎のバランスを整えます。
特に、後頭部と首の境目にある「盆の窪(ぼんのくぼ)」周辺の緊張を
緩和することが優先事項です。

Step 2:神経の興奮を鎮める(鍼灸施術)
手技では届かない深層の筋肉や神経に対しては、鍼(はり)が非常に有効です。
微細な刺激を与えることで、神経の過剰な興奮を抑制し、
痛みの物質を洗い流す血流を促進します。

Step 3:生活習慣と環境の再構築
ストレス源を完全に無くすことは難しくても、ストレスに負けない身体を作ることは可能です。
正しい枕選び、デスクワーク中の姿勢指導、呼吸法など、
再発させないためのセルフケアが大切です。

自宅でできる!後頭神経痛を和らげるセルフケア

「今すぐこの痛みをなんとかしたい」という方のために、
プロが教える即効性の高いセルフケアをご紹介します。
後頭神経を圧迫しやすい「首の付け根(後頭下筋群)」を緩めるストレッチを紹介します。

1)両手の親指を、後頭部の出っ張った骨のすぐ下(首との境目のくぼみ)に当てます。
2)そのまま斜め上に向かって、イタ気持ちいい程度の強さでじわーっと押圧します。
3)押さえたまま、ゆっくりと「うんうん」と小さく頷く動きを10回繰り返します。
4)次に「いやいや」と横に振る動きを10回。

■ポイント: 強く押しすぎず、指の重みで筋肉を溶かしていくイメージで行ってください。
耳の周りには自律神経を整える側頭筋や筋膜が集中しています。
ストレスによる食いしばりがある方に最適です。

1)両耳の真ん中あたりを指で軽くつまみます。
2)真横に向かって、耳の奥から心地よく伸びる程度に3ミリほど優しく引っ張ります。
3)そのまま深呼吸を3回繰り返します。

■ポイント: 目を閉じて行うと、よりリラックス効果が高まり、
神経の興奮が鎮まりやすくなります。

よくある質問(FAQ)

患者様からよくいただく質問をまとめました。

Q1. 温めるのと冷やすの、どちらが良いですか?

A1. 基本的には「温める」ことを推奨します。 
なぜなら後頭神経痛の多くは筋肉の緊張による血行不良が原因だからです。
血行不良が原因ということは、蒸しタオルや入浴で首筋を温めると筋肉が緩むため
痛みが緩和しやすくなるんです。
ただし、万が一、患部が熱を持っていて拍動性の痛み(ドクドクする痛み)がある場合は、
一時的に冷やして様子を見てください。

Q2. 脳の病気ではないか心配です。受診の目安は?


A2. 以下のような症状が伴う場合は、すぐに脳神経外科などの医療機関を受診してください。
・経験したことがないような激しい衝撃
・手足のしびれや力が入らない
・ろれつが回らない、視界が二重に見える
・高熱を伴う 「いつもの神経痛と違う」と感じる違和感がある場合は、
自己判断せず医師の診察を受けることが大切です。

Q3. どのくらいの頻度で通院すれば治りますか?

A3. 症状の程度によりますが、初期は週1〜2回、計5〜6回の施術で変化を実感される方が多いです。
最初の数回で神経の興奮を抑え、その後はストレスに負けない身体を作るために
月1回程度のメンテナンスに移行するのが理想的なペースです。
後頭神経痛は、身体が発している「もう頑張りすぎだよ」というアラートです。
仕事や家事、人間関係のストレスをゼロにすることは難しくても、
そのストレスを受け流せる「柔軟な身体」を鍼灸や整骨で作ることは可能です。

一人で痛みを抱え込まず、専門家の手に委ねてみてください。
あなたが痛みから解放され、心からリラックスできる毎日を取り戻せるよう
全力でサポートいたします。

当院では、カウンセリングを通じてお一人おひとりのストレス状況や
身体の歪みを詳細に把握し、オーダーメイドの施術プランをご提案しています。

「このピリピリ、なんとかしたい」と思ったら、まずは一度ご相談ください。


廿日市の整骨・整体はいりえ鍼灸整骨院へ。慢性的な痛みの緩和だけでなく自律神経の調整も行っています。
肩こり腰痛、自律神経の調整から交通事故の治療まで 廿日市市地御前 いりえ鍼灸整骨院におまかせ

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入江院長
「痛みや不調にお悩みの方、ぜひご相談ください」

 ●いりえ鍼灸整骨院・院長 入江 毅

《経歴》
・関西鍼灸短期大学卒業 在学中に鍼師・灸師免許取得
・大阪にて鍼灸整骨院に勤務
・国際東洋医療学院柔道整復学科にて柔道整復師免許取得
・山口市の医療法人内鍼灸整骨院にて院長として約6年間勤務
・広島県内鍼灸整骨院にて4年間勤務
・業界17年の知識と経験をもとに廿日市市地御前に「いりえ鍼灸接骨院」を開院

《資格》 ■鍼灸師 ■柔道整復師(国家資格)