頭痛について〜頭痛の原因と治療〜

頭痛

いわゆる頭痛持ちと呼ばれる人は多いものです。日常的に悩まされている頭痛は軽いものから吐き気を催すものまで千差万別。頭痛を起こした時、発症しやすい条件・痛みをどのように抑えるかを自分なりに対策を取ることは必要です。ですが、いつもと違う症状や痛みである場合、他の病気が隠れていることも考えられます。

頭痛の原因

一般的に病気以外が原因で起きる頭痛の種類は3つのタイプがあります。
・片頭痛/ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴。光や音に敏感になる、吐き気を伴うなどの症状あり。
・緊張型頭痛/頭全体が締め付けられているかのようなズーンとする痛み。
・群発頭痛/目の奥が激しく痛む。女性より男性に多い。

これら頭痛の原因として考えられるのは筋肉の緊張、血流の悪さ、肩こり、自律神経の乱れです。

筋肉の緊張による頭痛は緊張型頭痛と呼ばれ、頭の周りや首の後ろから肩や背中にかけての筋肉が緊張することで起きます。頭痛の中で最も多い頭痛で、日本人のおよそ5人に一人が悩まされているといったデータもあります。
これはパソコンやスマホの操作が多い現代で増えている頭痛のタイプで、長い時間同じ姿勢を続けている場合、特に前かがみやうつむき姿勢の際に首や肩周辺の筋肉に負荷がかかりすぎた結果、頭の筋肉までも緊張するため発症します。

また、血流の悪さも頭痛や片頭痛の原因となります。特に肩こりに悩まされている場合、肩の筋肉、首の筋肉が緊張しているので硬くなり頸椎が圧迫され、血流が悪くなります。結果、脳に上がった血流が下がらなくなり血管が緊張し脳が圧迫され頭痛が起こります。

自律神経が乱れると頭痛を起こすケースもあります。自律神経は交感神経と副交感神経の2つの種類があります。また、血管の収縮と拡張を司る働きをしていますが、交感神経が働きすぎると血管が収縮し血流が悪くなります。逆に副交感神経が活発になると血流が拡張します。
頭痛を改善するためには血管の働きと密接な関係がある、自律神経を整えることが大切です。

頭痛のうち、片頭痛は頭の片側(または両側)が脈打つようにズキズキと痛む頭痛です。吐き気、嘔吐を伴うことがあり、光・音に敏感になるなどの症状があります。原因はいまだ不明ですが、ある種の刺激が三叉神経(脳から直接出ている神経)の刺激となり結果、血管の拡張・炎症が発生していくと考えられています。

群発頭痛は目の奥にガーンという衝撃を起こす頭痛です。頭の片側が痛み同じ側の目や鼻、耳などに異常が現れます。左右どちらかの目の周囲からこめかみのあたり(前頭部~側頭部)にかけての激しい痛みと、痛むほうの目の充血、涙、鼻水、鼻づまり、まぶたの下垂などといった症状を伴うのが特徴です。目の奥の動脈の拡張が原因でうっ血や炎症が起こるからと言う説のほか、眼や上顎、下顎に向かって走る三叉神経の活動が過剰に高まることで起きると言う説もあります。


頭痛改善には普段から正しい姿勢を保つこと、長時間同じ姿勢を取り続けないことを心がけるとともに、姿勢や肩こりや首のこりをセルフケアだけで改善することが難しい場合にはプロに頼ることも必要です。